“アラジン ★★
Aladdin
(2019年アメリカ映画)

監督:ガイ・リッチー
脚本:ジョン・オーガスト、ガイ・リッチー
出演:ウィル・スミス、ナオミ・スコット、メナ・マスード、マーワン・ケンザリ、ナヴィド・ネガーバン、ナシム・ペドラド

 

ディズニーアニメの「アラジン」は観ていないので、私としてはこれが初めてのディズニー版「アラジン」です。
元になっている物語は、もちろん「アラジンと魔法のランプ」の筈。

アラビアの王国アグラバーの市場で、偶然出会った貧しい青年アラジンと密かに王宮を抜け出していた王女ジャスミン。
王女とは気付かず、王女の侍女と信じてジャスミンに恋したアラジンですが、その恋は当然ながらにして前途多難。
そのアラジンを利用して魔法のランプを手に入れ、アグラバーの王位奪取、さらに隣国への侵略へと果たそうとするのが、悪辣大臣のジャファー。
ところが魔法のランプをアラジンがこすってしまったことから、ランプの魔人ジニーがアラジンの目の前に現れ・・・・。
恋心を叶えようと魔法で王子に扮したアラジンは、ジニーと共にアグラバーの王宮に乗り込みますが、そこで恋を賭け、ジャファーと戦うことになります。

本ストーリィの魅力は、主人公のアラジンより、脇役であるはずの王女のジャスミンと魔人ジニーの方にあります。
ジャスミンへの恋心だけで行動していくアラジンに対し、王女ジャスミンの志は高く、しっかりと意志をもって、自分自身の力で運命を切り抜けていこうとします。
その気持ちを表す挿入歌「スピーチレス〜心の声〜」が良かったなぁ。

この人物像と、ジャスミンを演じるナオミ・スコットの美人さが合わさって、ジャスミンの王女としての美しさが輝き渡っているという印象。
一方、魔人ジニーについては、これまで仕えた主人たちと違い、無欲で純真なアラジンに付き合ううち、人間味を増していくところが面白い。
ナオミ・スコット、そしてそこはやはりウィル・スミスの好演が光ります。

※ナオミ・スコット、名前からどこかで観たようなと思ったら、「パワー・レンジャー」でピンクレンジャーを演じた女優さんでした。
アラブ風のエキゾチックな衣装が、美しさを際立てていますねー。

2019.06.08

           


   

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