“恋におぼれて” 
Addicted to Love
(1997年アメリカ映画)

監督:グリフィン・ダン
主演:メグ・ライアン、マシュー・ブロデリック

 

メグ・ライアン主演といっても、この作品はもうひとりの男性主人公を演じるマシュー・ブロデリックと、ふたりの主演というべき作品。
メグ・ライアンといっても、監督が違うとこうまで異なるものかと思われるくらい、登場した最初の頃のメグ演じるマギーは、恐い女という印象、化粧もどぎついし。ラブ・コメディという作品ですが、コメディというだけで済ませてよのかなぁ、と思います。
ストーリィは、婚約者リンダが別れの手紙を寄越した為、天文学者のサムはリンダを探しにニューヨークへ出てきます。リンダを発見したと思ったら、彼女はフランス人のシェフ・アントンと同棲中。リンダは必ず自分の元へ戻ってくると信じるサムは、彼らの部屋の向い側、廃墟のビルの地下に陣取り、望遠鏡で2人の行動を観察しながら2人の破局を待ち受けます。
そこへ割り込んできたのが、アントンの元婚約者で、アントンに復讐を誓うマギー。マギーが盗聴器をしかけた為、サムとマギーは2人で、リンダとアントンの一部始終を覗き見、盗み聞きし、一喜一憂することになります。
サムとマギーの立場からみればラブ・コメディかもしれませんが、これは正真正銘のストーカーですよね。なにしろ、2人のあの時の声まで盗み聞きしてしまうのですから。
その後のストーリィは、まぁそこはそれ、次第にマギーの化粧もメグらしいものになっていき、落ち着くところに落ち着きます。
メグらしい可愛さが現れるから救われていますけど、これで納得してよいものかなぁ、と思うラブ・コメディ作品。こういう恋は恐い!

2001.07.21

 


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index