“アダプテーション”
Adaptation
(2003年アメリカ映画

監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:チャーリー・カウフマン、ドナルド・カウフマン
原作:スーザン・オーリアン
出演:ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー

 

相当に複雑で、込み入った作品。
原作者および脚本家が、本ストーリィの主要人物であり、スーザン・オーリアンが書いた本の3年前の経過と、その本の脚本化の依頼を受けたチャーリー・カウフマンの苦悶する経過が、交互に描かれる。そして最後、スーザンとチャーリーおよび双子の弟ドナルドが出会ったとき、予想もしない展開が生じるというストーリィ。
・・・と書いても、何のことか判らないでしょうし、説明のしようもないというのが、正直なところ。
原題の“adaptation”とは、適応するという意味。あえて一言で言えば、現状にも人間関係にも適応力を欠いている脚本家の悲喜劇と言えるでしょう。

観終わってもなお、何だったんだろう、というのが唯一の感想。
自分に自信がもてず、恋人にも何の行動もとれなかった脚本家チャーリーが、やっと光明を見出すというのがエンディングですが、その為にこんなストーリィが必要だったのか。私の理解を超えたところにこの映画はあるようです。

本作品は、2003年アカデミー賞最優秀助演男優賞(クリス・クーパー)、同年ゴールデングローブ最優秀助演女優賞(メリル・ストリープ)・最優秀助演男優賞、ベルリン国際映画祭審査員特別賞、イギリス・アカデミー賞最優秀脚色賞等多数受賞。

2004.05.15

      


  

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