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山間にある小さな田舎町が舞台。
その町では、伝統的に小学生は皆同じ髪型をしている。前髪をきれいに揃えたヘンテコなオカッパのその髪型は、「吉野刈り」と呼ばれ、町で唯一つの床屋「バーバー吉野」のおばちゃんの手によるもの。
その小学校に東京から転校生がやってきます。少し茶に染めたいかにもその都会風の髪型をした男の子は、女の子から大人気。
いままで吉野刈りを当然と思っていた男の子たちの胸には、俺たちだって格好良くなりたいと思う気持ちが生まれます。
しかし、吉野のおばちゃんは学校の協力を得て、なんとしてもその転校生・坂上の頭を吉野刈りにせんと執念を燃やす。
のどかな田舎町でのささやかな騒動記。
たかが髪型、大事なのは中身というのは真実ですけれど、でも年頃の男の子にとって髪型は大問題であることも事実（自分の子供の頃を振り返っても簡単に判ること）。
「そして伝統は伝説になる」、そんな締めくくりの言葉が気持ち良い。
「恋は五・七・五！」を観て、荻上監督に興味をもち観た作品。
ユーモラスで温かな雰囲気が楽しめました。
2005.10.16
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