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  「少林サッカー」は、カンフー・アクションをサッカー試合に持ち込んだところに荒唐無稽な面白さがありました。 
  それと似た題名である「少林少女」が大学の女子ラクロス部に関わるらしいとなれば、その少女版と思うのは当然のこと。 
  ただし、ストーリィとしてはカンフー・アクションが主体で、ラクロス競技は乙女的青春風味という味付けに留まった気がします。 
  主人公は柴咲コウ演じる、桜沢凛。中国にある“少林拳武術学校”での9年間の修業を終えて故郷に戻ってきますが、亡き祖父の道場は廃墟となっていて呆然。 
  そんな凛に声をかけてくれたのは、凛の以前の師で今は中華料理店の店主に収まっている岩井の店を手伝っている劉ミンミン。 
  「ラクロスやらない?」「私、ラクロスやります。その代わり、皆も少林寺やろう!」という具合で、凛は国際星館大学の女子ラクロス部に入部することになります。 
  ところがその凛を密かに狙う男がいて・・・・。 
  1にも2にも、5にも、本作品は柴咲コウに尽きます。 
  これまで柴咲コウの主演作品で観たのは「県庁の星」「どろろ」ぐらいですが、よくまぁやるなぁ、のひと言。本作品についてもその思いは変わりません。そんな柴咲コウを観ることこそ、本作品の最大の楽しみ。 
  そしてその点では、極めて満足です。 
  1年間トレーニングを積んだそうですが、柴咲コウのカンフー・アクション、サマになっていて充分以上に見応えあります。 
  そのうえ、カンフー・アクション、ラクロスのプレー、そしてカンフー姿、ラクロスのユニフォーム姿と、ばっちり決まっています。 
  ストーリィが荒唐無稽であるのは当然としても、凛が闘う部分のストーリィは相当に無茶苦茶。因果関係も必然性も何一つ納得できるものはありません。まぁ、凛のカンフー・アクションを引っ張り出すだけのためのものとして、目を瞑るほかないのでしょう。 
  ストーリィは別として、柴咲コウのカンフー・アクション、ラクロス姿を観ているだけで充分楽しい。 
  ※なお、最後の方でブルース・リー、そして彼の「死亡遊戯」のパロディを観せられたことには笑ってしまいました。 
  2008.04.26 
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