“おっぱいバレー” ★★
(2009年日本映画)

監督:羽住英一郎
原作:水野宗徳
脚本:岡田恵和
原作:子母沢寛
出演:綾
瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也

 

実話に基づく青春小説の映画化。舞台は70年代末の北九州。

中学校の新任国語教師・寺嶋美香子は、赴任早々男子バレーボール部の顧問を任されます。ところがそのバレー部、部員はたったの5名、しかもバレー部に入部して以来ろくに練習もしたことがないという輩。そのうえ彼らが興味を持っているのは、ひたすら女性の裸、ことにおっぱい、という始末。
彼らにハッパをかけたつもりの美香子、話がどう転んだのか、彼らから「試合に勝ったらおっぱいを見せる」という約束を押し付けられてしまう。
勝手に約束成ったと思い込んだ部員たちは、やる気のなかったそれまでと一転、練習に打ち込み始めるのだが・・・。

題名、話の出だしが挑発的であるが故に話題になっていますが、ストーリィの中味はこれ以上ない、と言っていいくらい純な青春小説。
部員達を励まし、目標を掲げて頑張るという中で、教師としての美香子の成長、若者としての部員達の成長が描かれます。
ただし、クセのないあっさりとした印象に終わってしまうのは、美香子を演じる女優=綾瀬はるかのとぼけたような持ち味の故なのか。その一方で、だからこそ綾瀬はるかの良さが引き立っている、とも言えるのですが。

今が旬の女優=綾瀬はるかの味わいを楽しめた作品ではあります。

2009.04.25

       


  

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