“思い、思われ、ふり、ふられ ★★
(2020年日本映画)

監督:三木孝浩
原作:咲坂伊緒
脚本:米内山陽子、三木孝浩
出演:浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二、戸田菜穂

 

人気少女漫画家・咲坂伊緒のコミックを実写映画化した作品。
君の膵臓をたべたい」で共演した浜辺美波・北村匠海の再共演ということで興味を惹かれ観た次第です。

明るい性格の山本朱里(浜辺美波)と友達になった内気な市原由奈(服本莉子)は、憧れの王子様そっくりの男子生徒を見かけたと、興奮して朱里に話します。
しかし、その王子様が、まさか遊びに行った朱里の部屋にいたとは!
実はその男子生徒=理央(北村匠海)は、親同士の再婚により朱里と義姉弟になったという関係。
さらに理央と朱里は中学も一緒で、理央が朱里に告白しようとしていたその日、親同士の再婚が告げられて想いを告げられないままになった、という関係。
一方、朱里は、由奈の幼なじみで映画好きの乾和臣(赤楚衛二)に好意を抱きます。

同じマンションに住む、同じ高校で同学年の男女4人が織りなす恋愛模様。
高校生らしく、誰かを想うこともあれば、誰かに想われることもあります。また、勇気を出して告白してもフラれることもありますし、逆に告白されて断る=フルこともあるという繰り返し。
ただし、4人の内、由奈を除く3人は、親の都合で振り回されているという苦しさがあります。まだ親に依存せざるを得ない年代だからこその不遇、というべきでしょう。
それらも含め、ああ、青春だなぁ、と眩しく、羨ましく感じます(上手くいくからでしょうけど)。

「君の膵臓」に較べると、浜辺美波は痩せすぎて、あの溌溂とした美少女ぶりの再現は無し。北村匠海は「君の膵臓」「君は月夜に光り輝く」に続き、その延長線上で演じているなという印象です。
予想外に頑張ったのが、浜辺美波と対極で演じた由奈役の福本莉子。浜辺美波に劣らず健闘、本作の魅力を作り上げたという意味で好演。今後の活躍を大いに期待したいところです。

2020.08.22

               


   

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