“室町無頼” ★★☆ 監督:入江 悠 |
垣根涼介「室町無頼」の映画化。残念ながら、原作は未読です。 舞台となるのは室町時代、寛正2年(1461年)の京。大飢饉により庶民が飢えと疫病の流行に苦しむ中、権力者たちは民の苦しみを一顧だにせず、享楽の日々を過ごし、金が足りなければ増税すればいいと放言していた時代。 そしてその飢饉、民の苦しみを描くシーンは、誇張があっても鮮烈。 そうした時代に、武士として歴史上初めて一揆を起こした実在の人物、蓮田兵衛を描いた作品。 また、蓮田兵衛(大泉洋さん)の魅力は、並び立つ人物=骨皮道賢(堤真一さん)の存在があってこそ、とも感じます。 単に蓮田兵衛という人物を描くのではなく、その苦難の時代を描いた本作品のスケールの大きさが素晴らしい。 なお、蓮田兵衛に拾われ一流の武芸者へと成長する若者=才蔵を演じた<なにわ男子の>長尾謙杜さんに拍手。アクションシーン、見応えがありました。 2025.01.20 |