“でっちあげ〜殺人教師と呼ばれた男〜” ★★☆ 監督:三池崇史 |
福岡で現実に起きた、生徒の親による小学校教師に対するでっちあげ誹謗事件を取り上げた、福田ますみさんのルポタージュ「でっちあげ」の映画化。 本当に怖い。 原作は既読なので新たに驚くということはありませんが、その経緯を映像で目にすると、改めて怖くなります。 なお、問題となった生徒の母親=氷室律子を演じた柴咲コウさんの無表情ぶり、これが本当に怖い。他の生徒の母親が彼女を恐がるのも当然というもの。これも柴咲コウさんの演技力があってのことなのでしょうけれど、お見事。 丸く収めるためにはとにかく謝ってしまえばいい、という考え方は、今の時代には通じませんし、子どもたちに対しても悪い見本でしょう。 いずれにせよ、最後はもう一つすっきりしない結末ですが、現実がそうであったことに驚くばかりです。 2025.06.30 |
※原作 → 「でっちあげ−福岡「殺人教師」事件の真相−」