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        凄い作品です。 
        店頭での単なる暴力行為として逮捕した中年男は、スズキタゴサク(佐藤二朗)と、警察を愚弄するような名前を名乗る。 
        そして霊感だと勝手な発言を始めると、それが予告であったかのように都内の繁華街で爆発事件が起きます。 
        所轄署には任せておけないと乗り込んできたのが、警視庁の捜査官、清宮(渡部篤郎)と類家(山田裕貴)の二人。 
        さっそく清宮が取調べを開始するのですが・・・。 
        自信たっぷりにスズキに向かい合う清宮、所轄の刑事たちですが、結局はスズキタゴサクの話術に翻弄され、逆に失態に追い込まれるばかり。 
        そして、爆発を防げないまま、次々と爆弾が爆発し、多数の犠牲が出続ける。 
        通常の取り調べでは通じない相手と理解したのは、所轄刑事である等々力(染谷将太)と類家の二人だけ。 
        そうした中で浮上した、所轄署における過去の不祥事件は・・・。 
        スズキタゴサクによる、刑事たちの翻弄ぶりが凄い。それを演じる佐藤二朗さんの曲者ぶり、桁外れの演技がまた凄い。 
        とにかく観応えあり、圧倒されるばかり。 
        しかし、最後に真相が明らかになった時には、予想外の真相という驚きだけでなく、なんだそんなことだったのか、という呆気なさ感もあり。 
        原作は未読なので何とも言えませんが、本映画を観る価値は十分にあります。 
        山田裕貴、佐藤二朗の熱演が見所。お薦めです。 
         
        2025.10.31 
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