TOMOKO著作のページ


和歌山県新宮市出身、現在茨城県水戸市近郊に在住。1983年夫君の渡米に伴いプリンストンに半年滞在。85年アンデルセンメルヘン大賞に「春を売るクロッカス」にて入賞。

 


 

●「異邦人(エイリアン)と過ごした日々」● ★☆




2002年8月
文芸社刊
(1000円+税)

 

2003/02/16

国際的な研究プロジェクトのため、自宅の近所に突如外国人居住区ができあがり、TOMOKOさん一家は急に外国人に囲まれて暮すことになったそうです。それも、アメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人...と国際色きわめて豊か。
本書は、そんな彼らと交流を重ねた日々、経験をユーモラスに書き綴った一冊です。
「異邦人=エイリアン」という表題に驚くなかれ。決して彼ら外国人たちを化け物扱いしている訳ではないのです。「エイリアン」という言葉の中には、外国人という意味もちゃんとあるとのこと。

本書の楽しさは、まずTOMOKOさんが我々と変わらないフツーの人であることでしょう。ですから、エッセイというより、日記を読んでいるような親しみを感じます。
それにしても、これだけ多くのエイリアンに囲まれた生活は、さぞ大変だったことでしょう。でも過ぎ去ってしまうと、後には楽しい思い出が沢山残っている。本書からは、TOMOKOさんのそんな思いが伝わってきます。

私が異邦人だったころ/出会い/ピータツバターです/文化の違い/食い意地/祭りだわっしょい/別れ/ハナハナ

 


   

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