澤みゆき著作のページ


1974年京都府京都市山科区生。学生時代から大阪モノレールでアルバイトをしており、2003年鉄道業界で初めて導入したにフロアアテンダント制度立ち上げメンバーの一人。第1期フロアアテンダント。現在はアシスタントマネージャー。

 


   

●「モノレールガールズ Osaka Monorail Girls」● 


モノレールガールズ画像
 
2009年05月
メディアファクトリー刊

(952円+税)

 

2009/06/14

 

amazon.co.jp

一口にモノレールといっても、大阪モノレール。運営会社は第三セクターの「大阪高速鉄道」。
1990年に運行開始し、現在は大阪空港駅と門真市駅を結ぶ「大阪モノレール線」と公園東口駅と彩都西駅を結ぶ「彩都線」の2路線。営業キロ数は21.2kmで、モノレールとしては世界一なのだそうです。
こういう路線の宿命として料金が高め。その分利用者のサービスに努めようと考えられたのが、コンビニの経営(現在2駅)。コンビニの仕事だけでなく駅業務もこなしてもらうとさらに話は広がり、その結果として設けられたのが“フロアアテンダント”だそうです。
著者の澤さんは、勧められてパート社員から応募、その第1期生となり、その後アシスタントマネージャーに昇格した方。
現在は、フロアアテンダントから運転士に転進する道も開けているのだとか。

私が頻繁に大阪へ出張した時期が2回あります。最初は96年の前半。その頃伊丹空港への路線は建設中で、私は阪急宝塚線の蛍池駅からバスを使うことが多かった。
2回目は2002年で、当初はモノレールを利用することが多かったのですが、大阪の中心に行くにはリムジンバスで梅田か難波へ出た方が便利と変更、その後は諸事情あって新幹線利用となりました。
したがってモノレールを利用した期間は短いのですが、何となく親しみは感じていたので、本書を手に取った次第。でもその頃まだフロアアテンダントは誕生していなかったのですが、覚えがない訳です。

何につけても新しく行動を起こそうとすれば、最初は試行錯誤。
フロアアテンダント誕生経緯と、その後の試行錯誤、サービスを尽くそうという上でのあれこれが本書では語られています。
話は飛ぶようですが、こうした努力が生まれるのも、官業ではなく民業だからと思います。
何もかも民業でというつもりはありませんが、民業の良さは生かしていくべき、と思います。

「どうして女の人が改札に?」/変革のとき/フロアアテンダント誕生/駅はドラマにあふれてる/お叱りをヒントに/生傷だらけの「現場力」/モノレールを知っていますか?/"出世"はつらい/運転士になったフロアアテンダント/働くということ/駅が、温かい場所になるといい

 


     

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