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2.イギリスは愉快だ 3.ホルムヘッドの謎 |
●「イギリスはおいしい」● ★★★ 第39回日本エッセイストクラブ賞受賞 |
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1995年9月 1991/10/08 |
最初は何気なく読み始めたのですが、途中から俄然面白くなってきました。 料理方法も材料も、イギリスの場合、決して賞賛されるようなものではない。しかし、イギリス人は食事を楽しむ、ということを良く判っている。 塩はふるふる野菜は茹でる/ワーズワースの林檎倉/魚よ、おまえもか/いもか、はたまたパンか/釣魚大全荘の昼下がり/いざ行け、パブへ/料理をする人たち |
●「イギリスは愉快だ」● ★★ |
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1996年2月 1991/12/09 |
読み始めに、あっ、これは「おいしい」と違うな、所詮二番煎じだな、と思いました。
本書の圧巻は、ルーシー・ボストン夫人のヘミングフォード・グレイのマナーハウス
(荘園領主の館)における、8ヵ月余りにわたる下宿生活の一切。 |
●「ホルムヘッドの謎」● ★★ |
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1995年5月
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林さんという人は本当に味のあるエッセイを書くなあ、と讃嘆の思いを禁じえな
かった一冊。
外国での生活をエッセイとして語った本は数多くあります。にも拘わらず、林さんの著書が輝いているように感じられるのは、どうした理由なのか。 表題作の「ホルムヘッドの謎」は、田舎宿のホルムヘッドに辿り着くためには川の中を車で渡って行かなければならない、という不思議な体験を語った一篇。その他各国の公衆トイレを比較した便器公論とか、なかなか楽しめます。 |