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3.ノモンハンの夏 4.昭和史が面白い |
●「漱石先生ぞな、もし」● ★★ 新田次郎文学賞受賞 |
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1996年3月 |
等身大の漱石が書かれていて、
楽しく、かつ面白い一冊。
漱石は「猫」で自らを苦沙弥先生に投影するように、ユーモアを解する人だったようです。江戸っ子で、落語好きで、お洒落だったと言います。作品の欠点を指摘されながらも、その作品が読み継がれ、作家として愛される所以でしょう。 |
●「続・漱石先生ぞな、もし」● ★★ |
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1996年12月 |
上記の続編。 新聞等で評判が高かった為買ったのですが、続編が出ていることを知らなかったため、 続編の方から読んでしまったという次第です。 本書は、漱石および漱石作品に対して親近感を持つのに、とても効があるエッセイ。読みながら、漱石を全面的に再読しようか、という気分にさせられます。 「世渡りの下手なことを自覚しながら、それをよしとして敢えて節を曲げない愚直な生き方を言う。世渡りが下手だということは、これを裏返せば誠実に生きているということである。いわゆる巧言令色、俗世に媚びて己の利を求めるが如きを卑しとする生き方、朴直にして廉潔な生活態度である」 |
●「ノモンハンの夏」● ★★ 山本七平賞受賞 |
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2001年6月 1998/07/18 |
太平洋戦争勃発に遡る昭和14年5月に起きた満州国、外蒙古の国境線をめぐる関東軍とソ連軍との大規模な戦闘。
あとがきで、筆者は「歴史を記述するものの心得として(中略)秀才作戦参謀を罵倒し、嘲笑し、そこに生まれる離隔感でおのれをよしとすることのないように気をつけたつもりである。しかしときに怒りが鉛筆のさきにこもるのを如何ともしがたかった。」と述べています。 |
●「昭和史が面白い」● ★☆ |
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1997年1月
2000/04/15 |
“統帥権”、“2・26事件”からパンダまで。本書は、
歴史の当事者たちの対談により昭和史を語る28篇の対談集です。半藤さんは対談の司会役にして編者。 (内容) 統帥権、2・26事件、紙芝居、近衛新体制、桃太郎、日米開戦、奇襲の日本史、海軍提督比較論、出陣学生体験、日本のいちばん長い日、昭和天皇独白録の空白部分、東京裁判、引き揚げの修羅、婦人代議士、浅草ストリップ、競泳、将棋、紅白歌合戦、数寄屋橋慕情、大相撲、美智子妃、赤線、カブキ、東京五輪マラソン、三島由紀夫、大阪万博、昭和天皇 |