ロバート・アードレイ著作のページ


Robert Ardrey 1908年米国シカゴ市生、シカゴ大学では人間科学を学んだが、卒業後は劇作家として名を成す。1955年アフリカを訪れてから再び研究生活に戻る。

  


   

●「狩りをするサル−人間本性起源論− ★★
 
原題:“THE HUNTING HYPOTHESIS”




1976年発表

1978年6月
河出書房新社

(980円)

 
1971/04/09

帯の文句は、「殺しこそ、人間の本性である−」
デズモンド・モリス「裸のサルに連なる人間論の書として刊行された一冊です。

人間とサルのユニークな比較論と思っていたら、いつの間にか人類の歴史をたどってしまった。
その意外性に、読了後喜びとも懐かしみともいった感じを受けるのである。
ちょうどタイムマシンの旅を終えて現在に戻ってきたような。
“狩猟仮説”。狩りをすることによって、人間としての本性が形成される道にサルが歩みだした。
そして人間性を備えることによって、サルは人間となり得た。
純粋の考古学ではなく、作者の大胆な推測に基づく歴史論と言えます。

狩猟仮説/森林と類人猿の時代(1400万年前の失われた楽園)/鮮新世の介入(ナゾの時代)/性の冒険/なわばり再考/文化的な動物/氷河時代/間氷期の人類(現代人の時代)

  


 

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