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2.シングル・ブルー 3.あなたが欲しい 4.めまい 5.ベター・ハーフ 6.ため息の時間 7.肩ごしの恋人 9.愛に似たもの |
●「OL10年やりました」● ★★ |
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1990年12月
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OLたちが一体どのようなことを考えて仕事に携わってるいるのか、一度読んでみたいと思っていました。 ※−感心した部分を抜粋− 何がなんだか一年目/慣れそうで慣れない二年目/三年目の憂鬱/五年目の宙ぶらりん/これでいいのか七年目/花も実もある十年目 |
●「シングル・ブルー」● ★ |
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1991年07月 2001年07月
2001/08/31 |
まずは−恋愛/つぎは−友達/それから−遊び/そして−将来/またもや−恋愛 |
●「あなたが欲しい」● ★ |
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1995年5月 1999年11月 1999/11/03 |
主人公は榊理沙子、25歳。恵まれた家庭に育ち、現在は資産家の次男坊で一流商社に勤める恋人を持っている。両親からも公認。また、信頼できる女友達も2人いる。 |
●「めまい」● ★ |
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1997年03月 2002年06月 1999/12/11 |
10篇からなるホラー短篇集。 青の使者/きれい/耳鳴りにも似て /眼窩の蜜/誰にも渡さない/闇に挿す花/翠の呼び声/嗤う手/降りやまぬ/月光の果て |
●「ベター・ハーフ」● ★★ |
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2005年09月 2000/03/29 |
正直言って、読みながら、目を背けたくなるような思いに駆られた小説です。その理由は、本書が“結婚”というものの実体をとことん暴いているからで、グッと堪えつつ読み進んだ、というのが本音です。 |
●「ため息の時間」● ★★ |
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2004年07月 2001/07/20 |
唯川さんの本をずっと読んできたわけではないので確信的に言える事ではないのですが、本書を読んですぐ、抜けたな、という印象を受けました。抜けたと言っても、間が抜けたという意味ではなく、抜け出した、という意味です。 口紅/夜の匂い/終の季節/言い分/僕の愛しい人/バス・ストップ/濡れ羽色/分身/父が帰る日 |
●「肩ごしの恋人」● ★★ 直木賞 |
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2004年10月
2002/03/17 |
対照的な恋愛観をもつ2人の女性の、幸せを手に入れるまでの道筋を描くラブ・ストーリィ。 「肩ごしの恋人」という題名からは、ちょっと予想できない内容でした。帯には、「きっとあなたの中にいる、ふたりの女の物語」とありますが、成程なァというのが男性としての感想。 るり子と萌は、幼稚園以来という長い付き合い。しかし、性格も行動パターンも、2人は対照的。 |
●「恋せども、愛せども」● ★★★ |
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2008年07月
2005/11/13
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金沢、名古屋、東京とそれぞれの地で生活している祖母と母、娘2人。三世代にわたって女性の生き方を描く長篇小説。
読み終えた今、久しぶりに良い小説を読んだなぁという充足感が快い。 主人公は共に28歳の姉妹、雪緒と理々子。 この家族4人の繋がりがとても素晴らしい。羨ましくなってくるほどです。 |
●「愛に似たもの」● ★★ 柴田錬三郎賞 |
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2009年10月
2008/10/25
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幸せを手に入れたいと願う8人の女性たちの姿を描く短篇集。 ただ、幸せを願うといっても彼女たちの思いには純粋さより、独りよがりで足掻いているような、という感じ。 彼女たちのいう“幸せ”とは何なのか。経済的な満足、友人たちへの見栄、対抗心。所詮他人の視線をベースにしてしか、幸せであるかどうかを測定できないのです。 相手を好きになったから結婚したいと思うのではなく、結婚そのものがしたい、結婚すれば幸せになれる筈、そのためにそれに相応しい結婚相手が必要、という思考。 だからこそ、結婚した後に予想どおりうまくいかないと、結婚相手選びを間違ったのかと後悔したりする。 そんな女性たちを描いて、唯川さんは実に上手い! 冒頭の「真珠の雫」は、意外性を付いて痛快。 なかなか味わい深い短篇集ですが、男性としては辟易してしまうところ多分にあり。という意味で、本書はあくまで女性向きの一冊だなと思う次第。 真珠の雫/つまずく/ロールモデル/選択/教訓/約束/ライムがしみる/帰郷 |