●「キララ、探偵す。」● ★☆ |
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2010年01月 2007/03/02
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いろいろな探偵像があるものですが、今度は美少女メイド型アンドロメイドかぁ〜。 まぁ、ミステリ自体はそれ程のことはないにして、侑平+キララという組み合わせが楽しい。そのうえ侑平の周りには、オタク学生のくせして「立体偶像研究会」仲間の光瑠、独身美女の妙子叔母、グラマーな研究者ミス・キャンベルとなかなか華やか。 キララ、登場す。/キララ、豹変す。/キララ、緘黙す。/キララ、奮戦す。 |
●「キララ、またも探偵す。」● ☆ |
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美少女メイド型アンドロメイドとフヌケ大学生の乙島侑平というコンビが活躍する連作ミステリという着想に加え、“キララ”と“クララ”という2つのモードがあるというアイデア。 メイド型ロボットというキャラクターを生かしての活躍というところに魅力があった筈なのに、冒頭の「キララ、失踪す。」事件は何となく解決してしまった風であるうえに、「光瑠、探偵す」の主人公は侑平の「立体偶像研究会」仲間である相田光瑠。 ところがその2篇は未だしもで、「キララ、赤面す。」におけるミス・キャンベルの危機とその真相となると、これはもうルール違反ではないか、と言いたくなる。 結局、本書中セクサロイドへのモードチェンジによる“クララ”の登場は皆無で、期待外れに終わりました。 キララ、失踪す。/光瑠、探偵す。/キララ、赤面す。/雨の公園で出会った少女 |
3. | |
●「かくも水深き不在」● ★ |
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2012/08/16
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仕掛けが多くて、結局終わってみると仕掛けだけだった、という作品、私はあまり好きではないのですが、本書もそうした一冊。 幻想的なホラーに現実的なホラー、そしてストーカー話に誘拐劇とてんでバラバラなストーリィとしか思えませんが、各篇主人公が語る打ち明け話の共通した聞き役として登場するのは、精神科医の天野不巳彦。その天野が時として探偵のような真相解明を行うのですから、この天野という存在はどういう位置づけなのか。 余りに仕掛けがあり過ぎて私の好みではないのですが、全体にとらわれず一つ一つの仕掛けだけを見ているかぎり、それなりの面白さがあります。 鬼ごっこ/恐い映像/花の軛/零点透視の誘拐/舞台劇を成立させるのは人でなく照明である |