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「余命一年、夫婦始めます」 ★☆ |
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仕事一辺倒で生きて来た瀬川拓海、28歳。体調が悪く病院へ行ったところ、いきなりの余命宣告、1年程度。 その拓海が病院で偶然知り会ったのは、やたら馴れ馴れしくかつ遠慮なく言いたい放題の若い女性=瀬川葵。そして彼女もまた、余命1年と宣告したばかりだった。 共にこれまで結婚と縁がなかった二人、「だったら私と一緒に始めてみませんか」という葵の提案に、幾らなんでもと思ったものの、体調悪化で収入が途絶え今やホームレスという葵をやむなく受け容れ、その日から二人は同棲生活開始、いや疑似的夫婦生活を開始することになります。 即製夫婦による行き違いコメディ、といった感じです。 まず、2人とも異性との共同生活経験がないうえに、“結婚”としてイメージするところがまるで違う、ということがどんどん判ってきます。 長い恋愛を経ての結婚と違って、見合いでいきなり結婚したカップルのようなものですから、それぞれ思い込みが強いとあって食い違うのは当然のこと。 拓海もそうですが、それ以上に葵の方が突拍子もなしというか。 でも、衝突と行き違いを繰り返し、互いに相手の想い、自分の身勝手さに気づいて、次第に夫婦らしくなっていくというストーリィ。 何故か、拓海の元カノで他男性と既婚のニコこと丸山二胡が2人に絡んでくるのが奇妙、というか妙というか、やむを得ず必然的というか。 昔、映画・原作とも大ヒットした「ラブ・ストーリィ」のような感慨を受けないのは、2人にやり遂げた感があるからでしょう。 現実的にはおよそ考えられないような、ラブ・ストーリィ。 1.余命一年のふたり/2.夫婦、始まる/3.人生最後の旅へ/4.ふたりが主役になる日/終章.最後の約束 |