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31.蓮の露−花暦居酒屋ぜんや No.4− 32.つばき餡−花暦居酒屋ぜんや No.5− |
【作家歴】、こじれたふたり、羊くんと踊れば、泣いたらアカンで通天閣、迷子の大人、ヒーローインタビュー、ただいまが聞こえない、虹猫喫茶店、ウィメンズマラソン、ハーレーじじいの背中、ほかほか蕗ご飯 |
ほかほか蕗ご飯、17歳のうた、ふんわり穴子天、リリスの娘、ころころ手鞠ずし、さくさくかるめいら、若旦那のひざまくら、つるつる鮎そうめん、あったかけんちん汁、愛と追憶の泥濘 |
妻の終活、ふうふうつみれ鍋、とろとろ卵がゆ、さらさら鰹茶漬け、雨の日は一回休み、たそがれ大食堂、すみれ飴、萩の餅、ねじり梅 |
「蓮の露−花暦 居酒屋ぜんや−」 ★☆ | |
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“花暦 居酒屋ぜんや”シリーズ第4弾。 ※花暦シリーズになってから、図書館への刊行前予約は止めていて、図書館書架に見つけたら借りる、という対応でいます。そのため、刊行からかなり遅くなっての読書となっています。 前巻「ねじり梅」で、俵屋で熊吉の元同僚だった長吉の悪計にお花が巻き込まれそうになったことで、本巻の冒頭、お花はその後遺症をひきずっており、お妙や只次郎、熊吉らも心配が続いています。 そうした中、またもやお花が窮地に。 熊吉、只次郎や柳井らが懸命に行方を探しますが、手がかりは掴めないまま。 それでも、熊吉が長吉の弟から聞いた言葉の中に潜んでいた、長吉の示唆にお妙、柳井が気づき、事件は一気に解決へ。 本巻で、お花が抱えていた悪い縁もついに解消され、お花にはもう明るい道しか残っていないと思えるのですが、さて、今後どうなることやら。 みのむし/土用卵/救いの手/蓮の実/別離 |
「つばき餡−花暦 居酒屋ぜんや−」 ★☆ | |
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“花暦 居酒屋ぜんや”シリーズ第5弾。 本シリーズについては刊行時の図書館予約は諦め、図書館の書架に残っていたら借り出して読む、という姿勢に変更したので、1年半遅れの読書となりました。 本シリーズは現時点で、第7巻まで刊行済。 只次郎、お妙の養い子となったお花、とはいえ何処か引け目を捨て去ることができず、お妙のことも「おっ母さん」と呼べないままでしたが、ようやく本巻中で一歩前進します。 本巻での面白さは、只次郎の姪であるお栄の再登場、という処に尽きます。 大奥奉公に上がっていたお栄ですが、突然<ぜんや>に姿を現します。聞けば、永のお暇をもらってきた、とのこと。 旗本家である実家に戻らずぜんやにやって来たのは、只次郎を引っ張り込み、堅物の父親に対応しようという思惑。 そのお栄、ぜんやにも興味津々。 たまたま同い年であるお花にも遠慮ない物言いをし、皆を引きずりまわし始めます。 なお、久しぶりに、只次郎の兄=重正も登場、初めてぜんやに姿を現します。 重正、お栄に引き摺りまわされる、気の毒な父親なのか? 平穏と不穏/べったら市/道しるべ/薄紅の庭/椿餅 |
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