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「家の中で迷子」 ★☆ |
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2018/07/11 |
家の中が突然、見知らぬ世界に。 その世界の中で出会った、見知らぬ老人トクマツ、アゲハという言葉を出せない女性、コンパス屋だというハジ、さらに海ではイシらに誘われ、主人公は森から穴の中へ、湖を経て海へと彷徨します。 そして、主人公がその世界で目にするのは、昔に見たような、どこか懐かしさを覚えるような景色・・・。 うーん、ファンタジーを超えて、理解不能な世界、そこで何が行われるのかはっきりしないというストーリィ、どうも困惑してしまうのが常です。 かといって、次々と移り行くその世界での状況、その中で出会った者たちとの交流、それなりに楽しめている感じがします。 人の思いがふと流れ出す、本書で描かれた世界は、それなのでしょうか。 |