|
|
1.月の砂漠をさばさばと(共著) 2.ミルクのお茶 4.ひらがな暦 |
●「月の砂漠をさばさばと」(文・北村薫)● ★★ |
|
2002年07月 |
9歳のさきちゃんとお母さん
の毎日を描く、大人の童話のような本です。 |
●「ミルクのお茶」● GIRL FRIENDS' MILK TEA ★★ |
|
|
大人向けの絵本といった感じの、おーなりさんの本は、これまで何度も見かけ、魅力を感じていましたが、これまで買うに至っていませんでした。 すぐ読み終わってしまう薄い本ですから、わざわざ買うのも勿体無い、とつい思ってしまう所為でしょう。 しかし、本書は、書店で見かけてすぐに買いました。題名からして、温かそうで良い。中身の絵も全く同様。そして、私もミルクティーは好きですから。 たまにミルクいっぱいの紅茶を一緒に飲むのが、隣人のリリコさんと相通じる楽しみ。しかし、リリコさんはまもなく引っ越してしまう。でも、80歳、100歳のおばあさんになっても、一緒にお茶を飲もうねと、リリコさんに呼びかけます。 ミルク・ティーのまろやかな温かみ、穏やかだけれどもしっかりと続く友情。それがこの絵本の中には詰まっていて、とても心が和みます。 お薦めしたい一冊! |
●「きれいな色とことば」● ★★ |
|
2002年07月 2002/07/29 |
夕焼けの中にある様々な色、抜けるように青い空、夏だからこその色、そんないろいろな色に彩られた思い出を、絵と文で語っていく一冊。 思い出、子供時代の記憶の中には、いろいろな色がいっぱい詰まっていました。ところが、現在の日常には、あまり色を意識することがありません。ビルに囲まれた生活ばかりを送っている所為かもしれません。 おーなりさんは、この本を2年程かかって少しずつ書いていったそうです。ですから、読む方も、少しずつ色を見つけていくような気分で読んでいくのが良いでしょう。 はじまりの色/青いたからもの/夏の色/透明な風船/みどりのたべもの/橙色のチャイム/白い湯気のなかで/赤いめがね/色の名前 |
●「ひらがな暦−三六六日の絵ことば歳時記−」● ★★ |
|
2006/12/24
|
おーなりさんの本は薄い本が殆どだったので、簡単に読めるだろうと思っていたら、本書を手にとってその厚さにびっくり。 本書は、おーなりさんが「ずっと作ってみたかった本」だそうです。そして表題の「ひらがな−」は、「歳時記や暦に詳しくない人でも季節や三六六日を楽しめる、ひらがなのようにやさしい暦の本にしたいと思っていたから」とのこと。 1日1頁の絵入りエッセイ。そして下の注釈スペースには、その日が「なんの日」か、さらに季節の行事の説明とかが加えられています。 ・1日1頁ですから、1年をかけて1頁ずつ読む方が本来ふさわしいのかもしれません。決して図書館の貸出期限をしながら急いで読むよりは。 こんな素敵な本を作ってくれたことに、そっとおーなりさんに感謝します。 |