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「玉繭の道」 ★★ | |
2013/11/16
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家康の御用商人として活躍した茶屋四郎次郎を描いた歴史時代小説。 かつて白石一郎「海将-若き日の小西行長-」を読みましたが、商人から武将に転じた小西行長と、“商人侍”と仇名されたものの最後には商人の道を選びとった中島四郎次郎の姿は対照的なものかもしれません。 本能寺の変から始まり、秀吉と家康の対立~秀吉天下という大きな時代の変遷を背景にした物語としてはあっという間に読み終わってしまう作品ですが、最後に示される四郎次郎の商人としての矜持には、清々しいものを感じさせられて、読後は気分爽快。 |