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●｢こころ−不思議な転校生−｣● ★ |
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転校早々、「私には話しかけないでください。この学校で友達を作るつもりはありません」と挨拶した転校生の美少女、昭島こころ。 自分もまた転校が多かったためについ相手に迎合するのが癖となっていた主人公＝双葉絆は、孤高の姿勢を貫くそんなこころに惹き付けられ、友だちになりたいと思います。ところが・・・・。 学園小説と思いきや、ちとファンタジー風・・・と思ったら、要はＳＦストーリィだった、という作品。 期待した内容と実際の中身がズレていて面喰う、という一例で、その分作品に対する満足度も今一つ。 昔、中学生向けの学習雑誌「中一コース」に連載されていたＳＦ学園小説に眉村卓「まぼろしのペンフレンド」という作品があったのですが、ちょうど似た感じの作品です。 ただし、ＳＦ要素とは別に、身近にいる同級生であっても、表面的な印象と異なる実際の心の内は判らぬものだということ、友達なしにはそういられるものではないということを伝えている点はやはり学園小説らしいところで、その点は評価したい。 |
