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1.天使のかいかた 2.おたすけこびと |
●「天使のかいかた」● ★★★ 日本絵本賞読者賞 |
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2010/04/10
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友達がもっているペットが羨ましくてならない小学生の女の子、さち。でも、マンション暮らしのさちの一家、母親はペットを飼うことを許してはくれない。 そんなある日、さちが野原で箱の中に見つけたのは、ちっちゃな天使。 さっそくさちは、天使を飼うことにします。 さて、天使は何を食べるのだろう? すると天使は「オハナシ」と答えます。本を読んであげてもダメみたい。天使がお腹いっぱいになるのは、さちのこと、それもさちがドキドキし話がとくに好きみたい。そんな時、天使はとても嬉しそう。 天使はさち以外の人には透明になってしまうけれど、どこにでも付いてきます。さちは大喜び。 でも、新しく転校してきた女の子のことが気になって・・・。 さちはごく普通の女の子。格別可愛くも優しい訳ではないと思うのですが、その普通な女の子の絵、そしてソラマメに天使の輪と羽がついたような天使の絵が、とても可愛らしい。 元気を失った天使を連れてさちが出かけた野原。 |
●「おたすけこびと Who Made This Cake?」●(絵:ヨコセ・シュンジ) ★★ |
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小さい子供をもつ母親が電話している先は、おたすけこびと。 さて何を頼んだのか? 「はたらくくるまがだいかつやく」 さて今回こびとたちが依頼に応じて作ってくれるのは、バースデーケーキ。 ヨコセ・シュンジ:1949年生、福岡県出身。セツ・モード・セミナー卒。雑誌「アンアン」「セサミ」のイラストレーションを手掛ける他、単行本の装丁や表紙も。本書「おたすけこびと」は、米国でも出版され、ホーンブック誌の2008年ベストブックスに選ばれる等、好評。 |
●「かりんちゃんと十五人のおひなさま」● ★★★ 野間児童文芸賞 |
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2010/04/05
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楽しくって、温かくって、そのうえ純和風ファンタジー。
小学生のかりんちゃんと、その曾お祖母ちゃんから譲られてかりんちゃんの元へやってきた雛人形たちのお話です。 それまで雛人形らしいものを持っていなかったかりんちゃん、雛人形が贈られてきて大喜び。 雛人形たちに教えられてかりんちゃんは、雛人形の世界のことを知り、また友達のあやめちゃん、ななこちゃんと雛人形比べをしたりして、雛人形に籠められた贈り主の気持ちを知ることになります。 かりんちゃんを囲む十五人の雛人形たち、内裏雛も素敵、三人官女や五人囃子の雛人形らも可愛らしいのですが、この世界、かりんちゃんの夢が半分、ひな人形たちの夢が半分というセリフもまた楽しい。 |
●「おたすけこびとのクリスマス Who brought this present?」● ★★ |
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働く車を駆使して活躍する「おたすけこびと」の第2弾。
クリスマス、サンタクロースが携帯電話で予約を入れる、その相手は、おたすけこびとたち。 とは言っても、人の指先ほどの大きさというこびとたち。 繰り返し見るほど、読めば読むほど、楽しさ、夢が膨らんでくるように感じられます。それが魅力。 |
5. | |
●「小さな王さまとかっこわるい竜」● ★☆ |
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2012/07/29
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毎日雨ばかり降り続き、空の色はいつも灰色という王国。 その国の王様は代々気前がよく、どんどん国民に分け与えてしまい、父王が洪水で流され急遽王位についた“小さな王さま”が持っているものといえば、紙の王冠といつも傍らにいる、ニワトリ程の大きさで羽も退化しているしょぼくれた竜のみ。 王位に就いたからには何か国民にプレゼントしたい。それなら青空をと決めた小さな王さま、竜のみをお供に小舟で大海へ冒険に乗り出します。 そんな小さな王さまと竜との、寓話的冒険物語。 理論社の<おはなしルネッサンス>シリーズ第2期の一冊。 小さな王さまの冒険物語という点で、サン=テグジュペリ「星の王子さま」を連想させられます。 しかし、本書は国民のためという積極的な意思で、積極的に冒険に乗り出していく点で「星の王子さま」とは対照的です。 また、お供のかっこわるい竜が小さな王さまに冒険においてどんな役割を果たすかが、本物語に見処です。 なお、雨ばかりの国に育った小さな王さまが晴れた国に辿りついて、空に雨降りを抑えるボタンのあることを見い出すという場面が楽しい。 |
6. | |
●「おたすけこびとのまいごさがし Who rescued the lost baby?」● ★★☆ |
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2012/07/27
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働く車を駆使して活躍する「おたすけこびと」の第3弾。
相変わらずこのシリーズは、ホント楽しい。 救出の様子を描くスケールの大きな絵の中に小さなこびとたち、という構図が魅力たっぷりなのですが、もうひとつの楽しさが最後に待っています。 |