松本聰美作品のページ


兵庫県生、京都育ち。日本児童文学者協会会員。

 


           

「声の出ないぼくとマリさんの一週間 ★★☆


声の出ないぼくとマリさんの一週間

2014年10月
汐文社刊
(1400円+税)

 


2015/06/28

 


amazon.co.jp

父親が早く死んで母子家庭の小学生、シン
ママが仕事で米国出張することになったため、その一週間、シンはママの幼馴染でそれまで会ったこともないマリさんの元に預けられることになります。
しかし、現在のシンは不登校で、声がでないという状況。
待ち合わせた駅で初めてマリさんと会ったシンは思わずギョッ。えっ、マリさんは女、男・・・?

オカマのマリさんと不登校で声も出なくなった小学生のシンという取り合わせが面白い。
本書冒頭から、ワクワクする思いを抑えられません。
マリさんとの暮らしは、驚くことばかり。シンにとってはそのどれもが新鮮なこと。
マリさんが言葉を大切にしている人だから、言葉ではっきり語ってくれるひとだから、母親との生活では見えなかった自分の存在意義を少しずつシンは見つけることができるようになっていきます。

子供って感受性が高いんですねー。ちょっとした言葉で深く傷つき、ちょっとしたきっかけで立ち直っていく。
大人は、自分たちの目線で子供を判断してしまってはいけないのですね。
フレッシュで、ワクワクする初体験に満ちた一週間。楽しさと学ぶことがいっぱいです。お薦め。

                 


   

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