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●「バターサンドの夜」● ★☆ 講談社児童文学新人賞 |
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2009/10/24
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他人に関心をもたないばかりか、むしろ他人と関わらないようにしている中学生の女の子=赤羽明音(あかね)を主人公とした、児童〜一般向き小説。
そんな明音が、見も知らず、手当たり次第に女の子へ声をかけまくっている怪しい自称デザイナー=白石智美のスカウトに応じたのは、熱中しているアニメのコスプレ衣装を作ってくれるという条件に智美が応じたことから。 人と繋がり合えることは幸せに他ならない、そのためにはお互いに腹を見せ合うことが必要、そして一度その喜びを知ってしまったらもう孤独でいられない、明音が学んだことはそういうことでしょう。 |