私としては率直に言って、よく判らないストーリィであり、よく判らない作品です。
それでも印象的なのは、つぶれる寸前だった薬局を借り受け手作業で油の精製をやっている薬学部生の主人公=久野と、そして特異な能力をもつ中学生の女子=荻の暴走力。
また、久野と彼の恋人らしい幸菜との関係はまるで暴風雨といった観あり。
そして、久野と共同研究を進めていた江藤教授は爆発によって天に召され、荻は暴走する。まるで久野が荻の暴走スイッチを入れてしまったかのように。
表題の教授と少女のけったいさは判りますが、錬金術師と名乗る楊という人物の正体は何なのか。
錬金術とは何もないところから何かを生み出す技術であり思想であるというのに対し、荻は希望を絶たれて苦しみの声を上げる。
さて本ストーリィの最後をどう読み取れば良いのでしょうか。
読み手の好みによって評価が大きく異なる作品でしょう。
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