原 宏一作品のページ No.1


1954年長野県生、茨城県育ち、早稲田大学卒。コピーライターを経て、97年「かつどん協議会」にて作家デビュー。2007年文庫版「床下仙人」にて啓文堂おすすめ文庫大賞を受賞。


1.
トイレのポツポツ

2.東京箱庭鉄道

3.へんてこ隣人図鑑

4.ヤッさん

5.佳代のキッチン

6.東京ポロロッカ

7.ファイヤーボール

8.神楽坂のマリエ−ヤッさんU−(文庫改題:ヤッさんU 神楽坂のマリエ)

9.閉店屋五郎

10.女神めし−佳代のキッチン2−


築地の門出、料理人の光、星をつける女、踊れぬ天使、穢れ舌、廃墟ラブ、ねじれびと、春とび娘、ヤスの本懐、ラストツアー

 → 原宏一作品のページ No.2


間借り鮨まさよ、たわごとレジデンス

 → 原宏一作品のページ No.3

  


    

1.

●「トイレのポツポツ」● ★★


トイレのポツポツ画像

2009年02月
集英社刊
(1200円+税)



2009/04/10



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尾篭な話ですが、表題は男子トイレ、それも便器の床下の、アレのこと。
本ストーリィは、「何だあのトイレのポツポツは!」と営業部長が留守番役の派遣社員に向かって怒鳴り声をあげるところから始まります。
ユーモア小説かと思うのですが、(そうした要素もあるにはありますが)真髄はれっきとしたサラリーマン&企業小説。
舞台となるのは、鴨之木製麺工業というワンマン中小企業。その会社で働く社員たちを連作風に描いた作品です。

まぁ、悪くなる会社というのはこうしたものか、これでは真面目な意欲ある社員は皆いなくなってしまうよな、と納得させられるだけのストーリィが展開していきます。
潰れるべくして潰れるに違いない典型的な会社の姿を、何層にも重ねた連作ストーリィ。
しかし、納得し感じるところは多くても、それだけでは読み甲斐はありません。
最後、心ある社員たちが結集しての気持ち良い逆転劇があるからこそ読む楽しさも得られるというもの。
そしてストーリィの締めとなる文句もまた、ユーモラス。

ワンマン中小企業だからこそ起きることだろうと思ったら、大間違い。
実力主義とか若手抜擢とかマスコミ受けするような美辞麗句の下で、真面目で誠実に仕事に取り組んでいる社員が、昇給どころかベースアップもないままに軽んじられる。その一方で本書に登場する営業部の如く、多くの社員に無理を押し付け口先だけで自らの成果を誇示し、肝心なところは上から命令されてやっているだけでやりたくてやっている訳ではありませんと無責任に徹する、社員がどれだけ多くなっていることか。
中小企業ではない大会社であればなおのこと、その実態は見えなくということが、どれだけあることか、と思うのです。

本書は、会社そして会社員というものの本性あるいは実態を、ユーモラスかつ軽快に描いた企業小説の佳作です。

トイレのポツポツ/ムカチョー/虹色のパレット/カチューシャ/ラブホ出勤/チェンイー

    

2.

●「東京箱庭鉄道」● ★★


東京箱庭鉄道画像

2009年05月
祥伝社刊
(1600円+税)

2011年10月
祥伝社文庫化



2009/06/27



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「東京に二本のレールの上をがったんごっとんと走る鉄道をこしらえてほしい」
見も知らぬ老紳士から突然依頼された元宣伝マン、現アパート大家兼バイト交通誘導員の妹尾順平
事業資金は4百億円、完成までの期間は3年という条件付。
早速に手付金として1億円の小切手を受け取った順平は、元同僚で現呑み仲間の木之元理恵らを誘い、東京に新たな鉄道を作るという企画会社を立ち上げます。

現代的な夢物語。
僅か4百億円で都内に新しい鉄道なんてと、荒唐無稽なストーリィのように思えますが、順平らが知恵を絞り練りに練った企画を進めていくと、現実に可能らしい、と思えてくるから楽しい。
本ストーリィ中、候補として3路線のプランが提示されますが、いずれも納得いくところがあって、思わず原さんに拍手喝采。

最終的にこの夢が実現するかどうかは別として、夢を抱き、その夢を実現するために頑張る、ということが如何に楽しいことかと改めて感じます。
やたら現在あるいは将来の不安ばかりを取りざたしている昨今のマイナス思考に、まるで鉄槌を振るうかのような快作です。
子供時代の夢を思い出してみたい、という大人たちにお薦めしたい一冊。

※最近温暖化防止策として路面電車が推奨されていますが、何故ロスアンゼルスから路面電車がなくなったか、何故都電の路線が大幅縮小されたのかという推論がストーリィ中開陳されているのも興味あるところ。
 路面電車、若い頃あちこち旅行していて、函館、仙台、松山、広島、高知、長崎で乗りました。私、好きです。(^^)

  

3.

●「へんてこ隣人図鑑」● 


へんてこ隣人図鑑画像

2009年07月
角川文庫刊

(514円+税)

2009/11/06

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へんてこな人間、を素材にしたショート・ショート。
いかなるヘンテコな人間が登場するか、というのが見処です。

味わいとしては、星新一さんのショート・ショートに近い。
SFでなく現代話、その分やや泥臭い、というところが違いでしょうか。

ただヘンテコというだけでは面白くありません。やはり、最後にオチがなくては。
そんなオチがあるのは、「ホムリエ」「踊る会議」「アートライフ」「待つ男」「ライフ・スクリーン」

へんてこ隣人図鑑(きかれる男/へらず靴委員会/ホムリエ/ドアポケットの老人/わからん新婦/怒られクラブ/それ以前/スポーツのせいだ/ついで買い/踊る会議/見るな/安全弁の男/記憶更新研究所/下心がない男/穴を掘りたい男/株式会社真実の声/腹立つやつ/永遠のブランコ/押したい男/食べっぷり屋/アートライフ/待つ男/ライフ・スクリーン/百年モグラ)/
自慢結社

  

4.

●「ヤッさん」● ★★


ヤッさん画像

2009年11月
双葉社刊
(1500円+税)

2012年10月
双葉文庫化



2009/12/02



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原宏一さん、東京箱庭鉄道という発想も楽しかったのですが、本書では「ヤッさん」なる人物のキャラクター設定がすこぶる楽しい。
こうした愉快な発想が続く限り、原さんの小説は楽しみです。

ホームレス、グルメ、コーディネーターというおよそ釣り合うことのなさそうな無職・職種を一人の人物に集結してみせたところが、ユニーク。
派遣社員の仕事を失い、ホームレスになりかけたタカオを救ってくれたのが、銀座のホームレス、ヤスさん
毎朝築地市場を通い、高級料理店にも出入り自由(但し裏口)。どこでも歓迎され、高級食材、美味な料理(但し賄い料理多)を惜しげもなく振る舞われる。それでも何故かホームレスという不思議な人物。
ヤスさん曰く、施しを受けているのではない、市場と料理店の双方のニーズを繋げるコーディネーターとしての対価だという。ホームレス哲学を披露する他、決め台詞は「ありきたりな身の上話はそんだけか」というもの。
そんなヤスさんに弟子入りしたタカオは、やっぱりホームレス。
その2人が首を突っ込み、様々な食に関わる揉め事を解決して回るという、痛快連作短篇集。

ヤスさんが怪傑○○ばりの痛快な人物であることは言うまでもありませんが、ヤスさんと繋がる多くの登場人物が気持ち良い人物ばかり。そこが本ストーリィの楽しさであるといって、過言ではありません。
ホームレス故に、どこへ行くにしろヤスさんとタカオの交通手段はジョギング(映画イースター・パレードを思い出すなぁ)というのも愉快。まるで江戸みたいではないですか。

非現実的な面はあるものの、傑物ホームレスに弟子入りしたタカオの、気持ちよく愉快に、軽く楽しめる青春ストーリィ。
食+ユーモア小説が好きな方にお薦め。

ホームレスのグルメ帳/ラブミー蕎麦/籠城レストラン/築地の乱/松の木コテージ/ターレの行方

          

5.

●「佳代のキッチン」● ★★


佳代のキッチン画像

2010年12月
祥伝社刊
(1600円+税)

2013年07月
祥伝社文庫化



2010/12/30



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佳代30歳の商売は、厨房設備を備え付けた軽ワンボックスカーを使っての“調理屋”。屋号は「佳代のキッチン」。
材料を持ち込んでもらえたら
「いかようにも調理します」という商売。1品の料金は5百円、2品だと6百円。

そんな料金で商売になるかというと、ワンボックスカーの中に寝泊まりしていてさえ、収支トントンという状況。それなのに何故そんな商売をやっているかというと、佳代が中学生の時に、佳代と弟の和馬を残して出て行ったきり消息不明となったままの両親を探すため。
ワンボックスカーなら商売しながらどこにでも行ける、という目論見から。

弁当屋ではなく調理屋という着想が、まず秀逸。
各篇、いろいろな料理がストーリィの鍵となっているのが楽しい。そしてそこから始まるドラマはといえば、親子、夫婦と、いずれも家族に関わるもの。
どの家族ドラマも、良い出汁がでていて美味しい味わいなのですが、そこへさらに両親探しというミステリ風味のスパイスが加わっていて、まるで各国の名物料理をいっぺんに味わっているような楽しさがあります。

そして、両親の足跡を追う佳代のワンボックスカーは、東京(新井薬師)、横須賀、京都、松江、東京(押上)、盛岡、函館と全国を行脚。ロードノベルの楽しさもいっぱいです。

佳代の健気な奮闘に拍手喝采。すこぶる気持ちの好い、連作風長篇ストーリィです。好いなぁ。

キャベツの子/ベア五郎/板前カレー/コシナガ/井戸の湯/四大麺/紫の花

            

6.

●「東京ポロロッカ」● ★☆


東京ポロロッカ画像

2011年11月
光文社刊
(1600円+税)

2013年12月
光文社文庫化



2011/12/11



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“ポロロッカ”とは、毎年南米のアマゾン川で発生する、海からの高波で川が800kmも上流までドワーッと逆流する現象のことだそうです。
多摩川でそんなことが起きる筈もないとは思いつつ、東日本大震災、福島原発事故のことを思えば、そう言ったって何が起きるかは所詮判らないと思ってしがいがち。

本書はそんな、多摩川が大逆流する、という噂に翻弄される人々のちょいとしたドラマを描いた連作短篇集。
面白いのは、誰も本気でそんな噂を信じた訳ではない、という点にあります。そうではあるのですけれど、そんな噂を良い転機として新たな一歩を踏み出す、というところに本短篇集の妙味があります。

とはいえ、篇を追うごとに、噂が大きくなり、信憑性が増してきたのか、具体的な動きまで生じてくるという展開が面白い。
人生とは異なもの味なもの、と呟きたく短篇集です。
各篇に登場する清原不動産の社長の存在が巧妙、また
「調布市小島町 カフェ栞」の一篇が、本書において良いスパイスになっています。
極め付けの面白さ、なんてことはありませんが、原宏一作品らしい軽妙なユーモラス、程々の気持ち良さ、が楽しめます。

大田区糀谷−居酒屋河ちゃん/大田区田園調布−徳大寺家/大田区下丸子−リバーサイドタワー/川崎市登戸−富士見荘/世田谷区二子玉川−柴口プランニング/調布市小島町−カフェ栞/川崎市川端町−かわばたハイツ

              

7.

●「ファイヤーボール」● ★★


ファイヤーボール画像

2012年02月
PHP研究所刊
(1600円+税)

2015年09月
PHP文芸文庫化



2012/03/01



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家族を顧みる時間もなかった程の仕事漬けサラリーマンだった主人公、社内派閥抗争の影響で閑職に追いやられ、その上さらに早期退職を迫られる事態に。
一方、持ち回りでなった町内会の役員会で不用意な発言をしたために町祭り企画の担当を押し付けられる羽目になります。そこで当て馬として提出した企画
“火の玉転がし”が何と採択されてしまう。
これから新しい歴史を刻む“祭り”の実行委員長となった主人公の熱い奮闘ぶりを描く、お祭りエンターテイメント小説の佳作。

何ら高尚なドラマがある訳ではありませんが、一旦読み始めると何時の間にやら引きずりこまれ、とにかく夢中になってしまう。2日続けて降りる駅を乗り越してしまった程です。
原宏一作品はユニークなストーリィ設定に楽しさがあるのですが、本作品はとりわけ単純明快にして、ストレートな展開であるところが面白い。
町おこしではなく、祭りをやりたいからやる。熱く燃えたい、熱く燃えることこそ祭りの原点。どうです?単純明快でしょう。
ストーリィとして面白いこともさりながら、祭りというものが人をそれだけ興奮させるものをもっている、ということの証だろうと思います。

家族みんなで盛り上がる、初めて知る我が子たちの意外な活躍、子供たち側にしても仕事一辺倒だった父親の真骨頂を見る、という双方向コミュニケーションあり。また、どこかの既成政治家みたいに自分の利権確保のために姑息な手段を駆使して祭り企画を妨害する古株町内会役員との争闘もあり、という点も見処。
しかし、大玉を作って火をつけ、それを転がすなんて、とんでもなく危ない祭りですよねぇ。参加者、見物人にしてみれば、だからこそスリル満点、面白い、ということなのかもしれません。

               

8.

「神楽坂のマリエ−ヤッさんU− ★☆
 (文庫改題:ヤッさんU 神楽坂のマリエ)


神楽坂のマリエ画像

2014年03月
双葉社刊
(1500円+税)



2014/05/12



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お金を貯めて折角念願のカフェを神楽坂に開店したというのに、わずか3年で店を潰してしまった20代半ばの女性=マリエが本書の主人公。
投資家にも資金援助を断られて失意のうち銀座の横断歩道を渡っていた時に転んだマリエを、すかさず
ヤッさんが抱き上げて助けてくれたところから、本ストーリィは始まります。

痛快で新鮮な驚きのあったヤッさんの続編。
まさか続編があるとは思いもしていなかっただけに、これは嬉しいこと。
ただし、ヤッさんという特異な人物のキャラクターは前作でひととおり披露済なので、本書においては前作のような驚きはなく、その分ストーリィはマリエに集中したのか、やたらマリエが一人であれこれ騒ぎ立てている、といった印象を受ける処が幾ヶ所かあります。

ストーリィ展開は基本的に前作と同様。宿無しの“秘書”という称号をもらったマリエとヤッさんが、飲食店にからむ様々な困りごと、悩みごとの解決に貢献するというストーリィ。
都会のど真ん中における和み系ファンタジーという要素があり、気軽に楽しめる一冊です。
なお、前作の主人公であった
タカオミサキ「夫婦蕎麦」で顔を見せます。お楽しみに。

神楽坂のマリエ/ワールドSUSHI/夫婦蕎麦/片言のヨナス/一本釣りの清治/チラシの手帳

              

9.

「閉店屋五郎 ★☆


閉店屋五郎

2015年04月
文芸春秋刊
(1550円+税)

2017年10月
文春文庫化



2015/04/30



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廃業等で不要になった機器・備品等を買い取り中古品として販売するという中古屋を営む五郎を主人公にした連作小説。
まとめて購入するには閉店に目を付けるのが効率的というところから異名をとって「
閉店屋」という次第。
閉店屋という仕事柄、五郎は様々な人の困りごとに出会うことになります。ビジネスを逸脱し、採算を度外視してつい相手に肩入れしてしまうことも度々というストーリィ。

この五郎のキャラクターはというと、大食漢で 100kgを超える巨体、妻子を放ったらしにして女遊びに呆けていたのがたたって20年前に離婚され一人暮らし、今でも美女に惚れっぽいのが欠点という人物。
唯一救いなのは、幼少の頃に別れたきりだった娘の
小百合が、ウェブデザイナーという本業の傍ら時々中古屋を手伝ってくれていること。もっとも猪突猛進型の父親がまたしても商売に失敗しないようお目付け役を買って出ている、という気がします。

美女に惚れっぽくどこか腰がフラフラしているけれども純情ではあるという点は「フーテンの寅さん」を思わせます。もっとも実業を商っている点では五郎の方に軍配が上がるというべきでしょう。
また、困っている人に人助けという面では
ヤッさんを思い出せられますが、ヤッさんに比べると隙があり過ぎるように思います。
なにやら、時代小説に出てくる長屋の世話好きを主人公にした庶民ストーリィを彷彿させますが、現代にあってもそうした人間関係、もっとあって良いのではという気になります。
そこが本作品のミソでしょうか。


閉店屋五郎/にこにこキンダー/街角ジャーナル/魚定/ティーズガレージ/閉店か五郎

     

10.
「女神めし−佳代のキッチン2− ★★


女神めし

2015年09月
祥伝社刊
(1600円+税)

2017年05月
祥伝社文庫化



2015/09/24



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原宏一作品はストーリィ設定のユニークさが極め付けに楽しいのですが、ヤッさんと並んで佳代のキッチンもその代表格。本書はその第2弾です。

軽ワンボックスカーの荷室を改造した厨房車で全国各地を巡りながら営む佳代の商売は、材料を持ち込んでもらい注文に応じて調理するという
“調理屋”
前作で両親探しの旅に区切りをつけた佳代、今回は松江の
スミばあちゃんの依頼に応じて各地の港町を巡り、シングルマザー等の事情で苦労している人で調理屋の仕事をやってみようという候補者を探す旅をします。
また今回は、“調理屋”だけでなく魚介めしの弁当販売も。
ストーリィは
能登半島の港町“氷見”を振り出しに、伊豆下田の多々戸浜、東京湾に面する船橋、広島県は尾道、大分県の佐賀関を巡って、最後は長崎県・五島列島の福江島まで。

新しい土地での新しい出会いが魅力のロードノベルの楽しさに加え、各地の日常食的郷土料理を知り(空想で)味わう嬉しさを満喫できる連作ストーリィ。
そんな本書の楽しさを味わえるのも、厨房車で全国各地を巡る“調理屋”という設定があってこそです。

「女神めし」ではサーファー達からの佳代人気が圧倒的、「ミンガラーバー!」では佳代がミャンマー料理に挑戦します。
「ママンのプーレ」では佳代にフランス人の相棒が出来、どういう展開になるのか少々ドキドキ。「ツインテールの沙良」では父親と共に福江島にやってきた小1少女=沙良の健気さに胸打たれましたね〜。
是非、続刊を期待したいところですが、作者である原宏一さんの心積もりはどうなのでしょうか?


1.港町へ/2.女神めし/3.ミンガラーバー!/4.砂浜の夢/5.ママンのプーレ/最終話.ツインテールの沙良

  

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