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「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」 |
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高校三年のクラスの中で、すっかり浮き上がった存在となった4人による高校青春譚。 まず主人公の佐藤晃。出席日数不足で留年し、2度目の3年生。 その理由は不行跡?と思われる処ですが、長く病院に入院していたという事情。ただし、本人ではなく余命僅かの恋人のため。 そして、親し気に主人公に話しかけてきた、つるむのが嫌いらしい白波瀬巳緒。酷い吃音のため暗い雰囲気を纏っている御堂楓、美少女アニメ&ゲームオタクの和久井順平。 この4人が、同盟を組んで何かやろうと声を上げ、選んだのがロックバンド。 そこから何が始まるのか? 題名、なんと長い、それにしても刺激的と思ったのですが、米ロックバンド“ニルヴァーナ”のヴォーカル兼ギタリストであるカート・コバーンの言葉とのこと(浅学の故、ニルヴァーナもカート・コバーンも、全く知りませんでした)。 クラスに馴染めなくても一人でいるのは辛い。吹き寄せられたように集まった4人ですが、何か一緒にやろうと気持ちを一つにすれば、やはり救われるというもの。 まして、恋人の砂羽に死なれ、生きる目的を見失っていた主人公にとっては。 現在ストーリィと並行して、砂羽と主人公が送る残された日々のストーリィも描かれます。 4人で過ごした日々から、新しい道も生まれる。哀切感を添えながら、やはり典型的な高校青春ストーリィ。 ※なお、主人公と砂羽の共通の友人であり、バンド仲間だった藤田有紀の存在がユニーク。ちょっと現実離れしているように感じますが。 プロローグ/1.なにかがはじまりそうなときには、はじめてみること/2.天国への階段/3.これは恥ずかしいことですか?/エピローグ |