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「ペナンブラ氏の24時間書店」 ★☆ 全米図書館協会アレックス賞 原題:"Mr.Penumbra's 24-Hour Bookstore" 訳:島村浩子 |
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2014年04月 2017年02月
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2013年度全米図書館協会アレックス賞受賞、「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~」グランドチャンプ本、という紹介文に興味を惹かれ、読んでみた一冊。 失業中の青年=クレイ・ジャノン、募集広告に応募してペナンブラ氏が営む<24時間書店>に雇われます。 ところが、この書店はかなり風変わり。店に入って手前の部分はごく普通の本を取り扱っているのですが、店奥に至ると見上げるように書棚が並び、さらにその棚に収められているのは暗号で書かれた本ばかり。 24時間を3人交替で営むこの書店、夜間担当となったクレイが「奥地蔵書」と名づけた本を求めてやって来る客も、どことなく不思議な客ばかり、という具合。 題名にある24時間書店がてっきり舞台だと思ったのですが、さにあらず。24時間書店はストーリィの入り口に過ぎなかったようです。 24時間書店に始まり 500年前の暗号文書の謎、それをハイテク技術をもって謎を解こうとするクレイと仲間たち。まさに古文書を巡る冒険ストーリィといって良い作品。 そうした処が人気を呼んだのでしょうけれど、私個人としてはそれ程面白いとは思えなかった、というのが正直な感想。 ころころ切り替わっていくストーリィに、実は付いていけなかったという面もありますし、謎に左程興味を惹かれなかったということもあり。 主人公やペナンプラ氏らの登場人物に、余り魅力を感じなかったことが大きいかもしれません。 余り楽しめなかったことに、ちょっと残念な気持ちです。 書店/図書館/塔/エピローグ |