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●「ザ・ギバー
記憶を伝える者」● ★☆ ニューベリー賞 |
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2004/12/11 |
人々の生活、そして人生が画一化された近未来社会を舞台にした児童向けSF小説。 子供たちは12歳になると、将来就くことになる<職業任命>を受けます。しかし、本書の主人公ジョーナスが任命されたのは、“記憶を受けつぐ者”という驚くべき役割だった。 それは、“記憶を伝える者(ザ・ギバー)”から人類の過去の記憶を世代でただ一人受け継ぐという名誉な地位。 画一化された安全な社会を築き上げるために、誰か一人が犠牲となって過去の記憶を伝えていく必要があった、という訳。 前半部分で、舞台となった未来社会が過剰に統制された社会であることにすぐ気付きます。 そんな画一化された無味乾燥な社会を打開しようと、“伝える者”と“受けつぐ者”2人が行動に出るというストーリィ。 |