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●「恋はストンと落ちるもの」● ★★ |
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2005年6月
2005/09/07 |
オンラインマガジンのコラムストであるタンジィは、自身のコラム「タンジィがすべてを話します」にてヒツジ男とオオカミ男論を展開、女性は基本的にオオカミ男を求めるものだと主張して人気沸騰中。 そのタンジィの元にストーカー的なメールが届いたことから、彼女の身を心配した大伯母ミリセントが雇い入れたのがライリーという私立探偵。 ミリセントは友人宅に出掛けている間の留守をタンジィに頼むと同時にライリーを自分のアシスタントに仕立て上げ、タンジィとライリを一つ屋敷に同居させ、保護しようと企みます。そこから始まる、タンジィとライリーのラブ・ストーリィ。 本書の邦題「恋はストンと落ちるもの」からはミーハー的な恋愛物語を予想しかねないのですが、実際に読んでみると、すこぶる面白い。何が面白いって、タンジィとライリー2人のやりとりがスリリングなのです。 とにかくスリリングさ、恋に落ちた後のデレデレぶりがとても楽しいのです。これだけ楽しいラブ・ストーリィは、川上健一「ららのいた夏」(本書に比較すると少年少女版に過ぎませんが)ぶりかもしれない。 |