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1.うちの一階には鬼がいる! 3.九年目の魔法 |
●「うちの一階には鬼がいる!」● ★★☆ |
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2007年07月 2012年07月
2007/09/12
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母親のサリーがジャック・マッキンタイアと再婚。おかげでキャスパー、ジョニー、グウィニーの3人はマッキンタイア父子と家族になったのですが、義父となったジャックは子供嫌いで横暴、かつ高圧的。おまけにダグラス、マルコムという息子たちもひどく感じが悪い。3人はジャックを毛嫌いし、“鬼”と呼び始めます。 そのジャックがジョニーとマルコムに化学実験セットをプレゼントしたと思ったら、なんとこれが“魔法生成化学/魔術舎製造”なる代物。さっそく実験を始めた3人、そして2人はとんでもない騒動に巻き込まれることになります。 先に読んだ2作品は複雑で判り難いものでしたが、本書は初期作品の所為か、ドタバタ喜劇的ユーモア・ファンタジーといった判り易いストーリィ。 ファンタジーという夢を味わえたうえに笑い転げ、さらに心温まる展開に気持ち良く満足できたのですから、読み終えた後に拍手喝采するのは当然のこと。 |
●「わたしが幽霊だった時」● ☆ |
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2004年11月
2007/08/18
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表紙裏に、 「ふと気がついたら、あたし、幽霊になっていた!」 「家に帰ってみると、大っきらいな姉さんや妹たちは相変わらずけんかしてる」 「そしてついに奇人変人ぞろい、個性ゆたかな四人の姉妹がひとつにまとまり、一丸となって事態にたちむかう」 「七年の時空を行き来して自分自身をさがしもとめる少女(幽霊)の大冒険」 とかなり説明されているのですが、それでもなお、最後までストーリィがよく理解できなかった作品。 こういうの、ホント、疲れます。 仲の悪い四人姉妹。どうもその原因は男子寄宿学校を経営している両親が四人を放ったらかしにしている所為。両親から愛情が示されることがない、というのが姉妹の一番の問題らしい。 しかし、本当にこの物語は判り難い。楽しむどころか、???の連続でちょっと軽く読み流すともう判らなくなる、という次第。 |
●「九年目の魔法」● ★☆ |
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1994年09月 |
大学生のポーリィは、ふと自分に記憶に食い違いがあることに気がつきます。何故なんだろう? 過去を振り返ったポーリィは、9年前に偶然加わることになった葬式、そこでトーマス・リンというチェロ奏者に知り合った時から違いが生じていることに気がつきます。 本書は、少女ポーリィの成長物語と、ポーリィとチェロ奏者2人の9年間にわたる魔女との闘いを描いた、ファンタジー小説(現代魔法譚)です。
しかし、読んでいる間もうひとつストーリィを掴みきれなかったというのが、正直なところ。
そんなストーリィを別にして、本書に強く惹かれる点は、主人公ポーリィの成長していく姿です。 |