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●「ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ 」● ★☆ 原題:"COLD SLICE" 訳:鈴木恵 |
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主人公は腕の良い大工だったテリー・サルツ、 195cmという長身の26歳。ストレスからつい泥酔し、店を壊し人を殴ったことで罪を受け刑務所行き、今は出所し保護観察中。 親友ダニーのところに居候させてもらい、見つけた仕事がピザ屋「カーロ」の配達係。 ムショ帰りだからといって何の偏見も持たず、温かくテリーを迎え入れてくれたピザ屋の従業員たち。 しかし、嫌われ者だった同僚の一人が、店の駐車場で殺害されて見つかるという事件が発生。警察から真っ先に疑われたのが、前科者のテリー。 事件は自分たちにも関係すること、警察ばかりには任せておけないと、犯人探しにテリーを初めカーロの仲間たちが立ち上がります。 これといってドラマチックな展開がある訳ではありませんが、職場を共にする男たちの連帯感が楽しい。 テリーを積極的に手助けする仲間たち、真面目に更生に務めるテリーについては出来過ぎという気もしますが、彼らの善意もまた気持ち良い。 まずまず楽しめる、小さな田舎町を舞台にした、働く者たちのミステリ。 |