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●「エアフレーム−機体−」● 原題:
“AIRFRAME” ★☆ |
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1997年5月 2000年9月 2000/08/04 |
ロスアンゼルス空港に緊急着陸した大型ジェット旅客機。飛行中に多数の死傷者
を出したということだったが、関係者が着陸した機の内部を見ると、愕然とするくらい滅茶苦茶な状態。
一体、この機に何が起きたのか。
アーサー・ヘイリー的業界小説を、ライト・サスペンス風に仕上げた作品、と言ったら良いでしょうか。どうしても、ヘイリー作品と比較してしまうのは仕方ないところ。本書によって、大型ジェット旅客機の仕組みを知ることが出来る点、大きな楽しみです。その一方、ケイシーにちょっと物足りなさを感じます。アーサー・ヘイリー作品では、主人公たちはもっと使命感に溢れて突き進んでいました。それに対し、ケイシーの場合は、仕事だからという感じを受けます。したがって、迫力不足。また、ケイシーの足を引っ張ろうとする同僚、TVニュースのプロデューサーは、あまりに幼稚な人物設定と思われます。 |