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●「若かった日々」● ★★ |
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2004年10月 2010年01月
2010/03/06
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作者のレベッカ・ブラウン、柴田元幸さんのアンソロジー「昨日のように遠い日」に収録された一篇「パン」にすっかり魅了されて興味を抱いた作家ですが、読んだのはまだその一篇のみ。 本書はその彼女の、少女時代を振り返った自伝的な短篇集、とのこと。 人間そして性格的に違うところ多く、父親と母親は行き違うこと多く、ついには離婚。その2人の間に挟まれた少女時代を過ごしたからこそ、著者には自分自身をも冷静に眺める姿勢が育まれたのでしょうか。 平明な文章・ストーリィ、味わってみれば瑞々しく鮮烈。 天国/見ることを学ぶ/暗闇が怖い/魚/ナンシー・ブース、あなたがどこにいるにせよ/A Vision/煙草を喫う人たち/自分の領分/息/母の体/ある戦いの記録/受け継いだもの/そこに |