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●「あの薔薇を見てよ−ボウエン・ミステリー短編集−」● ★☆ |
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「20世紀英国文壇切っての短篇の名手がミステリータッチで括る抉る人生の真実20編」というのが、本書帯の紹介文。
本書冒頭の小池滋さんの紹介文によると、アガサ・クリスティーが圧倒的な人気を得ているのに対しボウエンが人気を得られなかった理由は、結末が明示されず、謎は謎のまま読者の前に放り出されるためだろうとのこと。 私が魅力を感じたのは、ハッとさせられる部分のある「あの薔薇を見てよ」「アン・リーの店」「針箱」。 あの薔薇を見てよ/アン・リーの店/針箱/泪よ、むなしい泪よ/火喰い鳥/マリア/チャリティー/ザ・ジャングル/告げ口/割引き品/古い家の最後の夜/父がうたった歌/猫が跳ぶとき/死せるメイベル/少女の部屋/段取り/カミング・ホーム/手と手袋/林檎の木/幻のコー |