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●「ドウエル教授の首」● ★★ 訳:袋一平 |
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1925年発表 1969年06月 1976年
2008/01/06 |
昔読んだSF小説の傑作。 ケルン教授の研究室に勤めることになった女性医師のマリー・ローラン。 そこから、奇想天外なSFストーリィが、リアリティをもってサスペンスチックに展開されていきます。 首だけを残して生命を存続させ、別の死者の身体に繋ぎ合わせることにより生きた人間を復活させるという計画は、移植手術による患者救済の究極にある姿かもしれません。 現代SF小説に比較すると安易にことが進みすぎると感じる部分もありますが、その分読み物としてはとても面白い。 ※人間を改造する古典的名作にウェルズ「透明人間」がありますが、本作品と同じ着想をコメディに仕立てたSF小説に梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」もあります。 |