サミュエル・ベケット作品のページ


Samyuel Beckett 1906〜89年 アイルランド生まれのフランスの作家。不条理劇作家の第一人者で、69年にノーベル賞を受賞。
主要作品は、「モロイ」(1951)・「マロウンは死ぬ」(51)・「名付けえぬもの」(53)の三部作、および「ゴドーを待ちながら」(53)

 


  

●「ゴドーを待ちながら」● ★★
 
原題:"EN ATTENDANT GODOT"     訳:安堂信也・高橋康成

 

 
1953年発表

2009年01月
白水社刊
(2400円+税)

 

2009/02/09

 

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“不条理演劇”の最高傑作と評される戯曲。
そうした評価が出来上がっている作品なので、今更私が何をか言う必要はない、というもの。

内容は、2人のホームレスが、1本の木が生えているだけという田舎道の夕暮れ時、なかなか来ない救済者=ゴドーを待ち続けるという話。
2幕構成、2日間にまたがるという設定です。
「ゴドー」が、キリスト教の“ゴッド(神)”を指しているのは疑う必要もないこと。
ゴドーが来るのを待ちながら、エストラゴン、ヴラジーミルという2人が益体もない話を繰り返し、さらにポッツォラッキーという2人さえ現われて、混乱が拡大するだけという話。
何か意味のある会話がなされる訳でなく、何らかの進展がある訳でもない。それこそ“不条理”ということなのか。

不条理劇の傑作だという知識を持ったうえで読んでいるから未だしも、何も知らずに読んでいたらきっと、根を上げていた気がします。
結構ドタバタ喜劇的な部分もあるのですが、それは実際に劇場で見てこそ笑えるものでしょう。
とりあえず、かの有名な戯曲作品を読んだ、ということです。

※“不条理演劇”とは、現代人の不条理性や不毛性を描こうとする戯曲や演劇の手法。その演劇では、登場人物を取り巻く状況は最初から行き詰まっており、閉塞感が漂う。

  


   

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