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1.かもめのジョナサン 2.海の救助隊−フェレット物語1− 3.嵐のなかのパイロット−フェレット物語2− 4.二匹は人気作家−フェレット物語3− 5.大女優の恋−フェレット物語4− 6.名探偵の大発見−フェレット物語5− |
●「かもめのジョナサン」● ★★ |
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1974年06月
1977年05月
2008/02/23
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かつて「一世を風靡した」と言って過言ではない世界的ベストセラー作品。 主人公は、かもめのジョナサン・リヴィングストン。 より速く、そして尽きることのない高みを目指していくという姿勢は、パイロットならではのものと感じます。その点で、本作品にサン=テグジュペリに共通するものを見い出すのは私だけではないでしょう。 |
●「フェレットの冒険1−海の救助隊−」● ★★ |
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2008年01月
2009年07月
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“フェレット”は、ヨーロッパケナガイタチを家畜化したイタチ科の小動物で、体長は成体で35〜50cm、長くほっそりした身体に短い四肢、普通は白色。好奇心が強くて猫よりも人懐っこいということから、最近はペットとしても広く愛されているという。
本書はそのフェレットを主人公とした全5巻の冒険ものの第1巻で、動物たちを助けるという崇高な使命のため、自分の身を危険にさらして働く海難救助隊=“フェレット・レスキュー・サービス(FRS)”の活躍を描いたストーリィ。 フェレットが主人公といってもファンタジーな冒険物語ではありません。海難救助隊の物語ですからそこはそれ、緊迫感も孕んで映画「海猿」と比べても遜色ありません。 |
●「フェレットの冒険2−嵐のなかのパイロット−」● ★★ |
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2008年01月
2009年07月
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愛らしいフェレットが活躍する冒険物語の2巻目。 本巻は、空をまたにかけるパイロットのフェレットが主人公。 そして彼らを取り巻き、応援する存在として、小さな金色のヘリコプターに乗って飛び回る守護天使=エンゼル・フェレット・フェアリーが登場します。 主人公は、貨物輸送機のパイロット=ジャニーン。嵐を恐れず飛ぶことから、愛称ストーミィ。 第1巻のように崇高な目的のために命を賭して働くフェレット、という訳でなく、2人の出逢いがどうして動物たちを救うことになるのか明瞭ではありません。そのため、第1巻目に比べると満足度は今ひとつ。 |
●「二匹は人気作家−フェレット物語3−」● ★★ |
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2009年08月
2009/08/28
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愛らしいフェレットが活躍する“フェレット物語”シリーズ、第3弾。 今回は歴史小説執筆に苦しむ作家フェレットが主人公です。 パジェロン・フェレット、苦労の甲斐あって児童文学作家としてデビュー。さらに、彼の作品を愛する美人で聡明なダニエルと出会って結ばれ、夫婦となる。 単純、しかも当然こうあって然るべきというストーリィ、しかも順調過ぎる展開と、人間が主人公だったら白けてしまうところではないかと思うのですが、愛らしいフェレットたちが主人公だから許せるのか、とても楽しい。 ※「嵐の中のパイロット」に登場したストローブが、パジェロンの友人として、特別出演しています。 |
●「大女優の恋−フェレット物語4−」● ★★ |
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2009年09月
2009/09/19
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愛らしいフェレットが活躍する“フェレット物語”シリーズ、第4弾。 今回は牧場とハリウッドを舞台にしたラブストーリィ。 モンタナの高地で育った幼馴染の二匹、モンティ(モンゴメリ)とシャイアン(ジャスミン)は、離れ離れになることはないと信じていた程仲が良い。 これまでの3作に比べると、物語の結末は最初から決まっているようなものなので、その分面白味は落ちますが、相手をあくまで尊重しつつという二匹の想いの深さは、やはり気持ちが好い。 ※「二匹は人気作家」の主人公パジェロンが、作家を目指す少年として登場しています。 |
●「名探偵の大発見−フェレット物語5−」● ★ |
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2009年10月
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愛らしいフェレットが活躍する“フェレット物語”シリーズ、第5弾、そして完結篇。
本篇の主人公は、明晰な頭脳と鋭い観察眼、そして不思議なサイキック・パワーで、どんな難事件も解決してきた名探偵シャムロック・フェレット。 これまでの4巻と一変して、相当に抽象的。 |