六甲・紅葉谷道へ
1998/1/11

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 雪が降ったら六甲へと今季も期待をしている。関東で大雪が降り、少しは降ったかと思ったが、部屋の窓から見る六甲は白くはなっていない。家のものは『雨のようですよ』と言うが、そこはそれ、山頂はどうせ雪になるだろうと返事をして、息子のこぶなと出かける。
 軽く六甲の様子が見れればよい、日頃の運動不足の解消にもなるように。選んだコースは、有馬温泉に出て紅葉谷道を登るというもの。さすがに曇天か、出会った人たちは20人ほどと少ない。昼過ぎて登り始めたからこんなものか(^_^;)。なんとか雨はチラホラ程度で快調に歩き始める。
 林道を歩いているとカラ類か、鳥たちが姿を現わす。ところが双眼鏡を出している間に見えなくなった。この後、鳥たちはほとんど姿を見せず。林道脇の植物たちも眠りについている。冬芽だけの世界だ。湯槽谷分岐で一休み。沢のせせらぎの音だけが聞こえる。
 百間滝への分岐で一休みしていると、こぶながツチグリを見つけた。これ何?と。菌類の一つできのこの仲間だよ、タコそっくりだろ?。タコより小さいというので、イイダコがちょうどそれくらいだよ。頭のてっぺんからきんを吹き出すんだよ。
 水場に出て一休み。ペットボトルに入れて持ち帰る。このブナ林で、やっと雪が残るようになる。やはり雪は少なかった。ブナたちも眠っている。冬芽はどうかは確認できない。笹の上に雪が残り、樹氷に近い姿が眺められてきた。尾根筋に出ると雪が降り出した。十国展望台のバス停に着くころには雪が本降りに。店の人に、中に入って待てばよいと店の中に入れてもらう。バス停は吹雪にさらされているといった状況だからありがたい。16時を回ってのこと。今夜は雪が積もるだろう。

 バスでケーブル山上駅へ。山の上の店も17時となると閉店の時間で、そんな人たちとケーブルで降る。しばらく降りると、もう雪ではなくて雨となった。


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