六甲・紅葉谷道へ
1997/1/26

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 1月15日に続いて、26日も六甲山の紅葉谷へ出かけました。自宅から見る六甲山が薄くですが白くなっています。ここ21日夜から24日までの雪が積もり、25日は頂上付近が真っ白になっていました。宝塚から最高峰までのロングトレイルを行なうなら、25日だったのですが、休養日ということで、1日ずれました。おまけに朝の内にゆるゆるとしていたら昼が近くなり、それではと子供のアイゼン試しとして、15日と同じコースを歩きました。

 有馬温泉についたのが12:30。雪がある程度残っている温泉街には車が多く入っていました。寒いから温泉にでも入って暖まろうということでしょうか、自家用車が駐車場に入ろうと並んで待っています。例によって本温泉はパス。自宅が阪神間なので、どうしても遅めに出ると帰りは表六甲に降りることになります。

 ロープウェイ駅を過ぎて、のんびりと歩いていますと、この日も降ってくる人が結構います。ふと鳥の声がするので上の木々を眺めますと、メジロです。沢筋を歩いていると、ハシボソガラスが川面を飛んでいきます。この紅葉谷コースは、西山谷などと違って一般コースになっていて、多少の雪くらいなら怖くはありません。休日なら人が通るのでトレースもしっかりしています。高校生くらいの団体さんがアイゼン無しで、ひもを靴の前の方にくくりつけて歩いていたりします。

 少し雪がしまってきたので、アイゼンを着けます。こぶなは初めてのアイゼンです。自分は3期前に買ったまま使ってなかった新アイゼンを試します。以前はタニアイゼンを愛用してしましたから、どうも感触が違います。歩いているときの音も違うのですね。こぶなには、自分が昔、買って使ったことのある軽アイゼンを履かせました。前回と違い、滑る心配がなくなって、足下をそう気にせずに歩いていました。

 ちょうど半分くらいのところに堰堤があり、開けたところがあるのですが、そこで小休止をしていますと、ヤマガラが冬枯れの枝に留まりゆっくりと姿を見せてくれました。もちろん、首にかけた双眼鏡で眺めました。何かをついばんでいるのかと思いましたが、どうやら身繕いでしょうか、特に餌を食べている風には見えませんでした。ふと手前を見ますと、ヤシャブシが、もう花穂をつけています。まだ一番雪の積もる時期だというのに、早くも春を待つ姿をしています。

 沢筋を行くようになりますと、前回はよく眺めませんでしたが、イヌブナかな?と思う幹があったので双眼鏡で上を見上げます。あの独特の尖った冬芽が見えました。イヌブナに間違いありません。水場で水を飲んでいますと、鳥の声が近づいてきました。そう、またヤマガラが姿を見せてくれました。

 まもなくブナ林の看板です。その看板に、植生が書いてありまして、『イヌブナ、ブナ、シラキ、カエデ類、シデ類、クリ、コナラ』とあります。見回しますと、確かにコナラらしき幹がよくあります。でも、周りは樹氷になり、足下は雪が積もっていて、確認するものというと幹くらいです。カエデ類だろうと思う幹もありましたし、恐らくそうだろうということにします(^_^;)。

 峠が近づきますと、林の中で休憩している家族も見かけます。子供が雪遊びをしています。のんびりとした休日です。今日は暖かいので、雪がそれほど凍結していません。アイゼン無しでも少し滑りながら降りていく人もいました。といっても、峠ではアイゼンを持っていないので、この道は危ないですか?と聞いてくる親子組もいました。事実を話したのですが、どうされたのでしょうか。

 展望パレスでお茶にします。もう下界に降りたようなものですから。こぶなはおなかが空いたとスパゲティを食し、バス停に向かいます。このあたりも車で遊びに来る人たちは多かったです。『こんなに雪が積もっているとは思わなかった』と。下から六甲を眺めたら、おおよそ雪の量がわかりそうなものですけど^_^;。バス停の屋根に着いているツララを取って遊んでバスを待ち、六甲ケーブルで山を降りました。そう、スキー場でバスは満員になりましたわ。ちなみに、ロープウェイは点検でお休みでした。


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