京都・芦生の森へ
1997/11/23

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 23日、念願の芦生へ出かけた。家族で日帰りハイキングである。梅田から阪神高速で池田に出て、R423を亀岡へ、京都縦貫道を丹波へ、そこからR27で和知へというのは、仕事でも利用したコース。「芦生の森から」(本)には、大阪から中国自動車道、舞鶴自動車道を丹波へ抜けてそこから和知へ、そして府道12を東へと書いてあるが、仕事で使う道を応用した方が早いだろうと考えた。
 行きはR423を亀岡に出てR477、R162を使う。ところがR477って細いのね。北山杉の森を縫うように1車線の道が続く、片道ではなく。空いている山道を走るのが好きだという自分にも、さすがに気を使う。帰りには暗くなるから使う気がしなかった。ちなみに、帰りはR12を西へ和知からは仕事で使う道を使った。ただし、高速を使うまでもなく、R9を利用したのだったが。
 さて、その芦生。本来はブナを見に・・というのが目的であるが、今回は、様子見とした。家族連れであるし、日帰りでもあるし。芦生の里を感じる、これで良しとした。ほんに山奥。駐車場に車を止めて、なめこ生産組合と山の家を覗いて、京都大学演習林事務所に入る。休日であるからして休み。無人の届出所で入山届けに記入する。これがここ演習林の決まり。

きのこ

 どのコースを歩くか、思案したが、子供たちには森林軌道を歩くのが楽しいだろうと本流を遡ることにした。そこそこ家族連れが来ている。すでに昼を過ぎているし、2〜3時間が行動時間の限度。灰野の少し先までがせいぜいだった。娘を背負子に乗せて歩くのが計画だったが、軌道を歩くのを面白がって、ほとんど娘の歩く速度(^_^;)。ま、自分も軌道上に落ちている葉っぱや辺りを観察しながらだから、似たようなもの。
軌道沿いで見つけたきのこ→


ホオノキの大木

 ブナに会うまで歩くぞ!と行動を開始したのだが、軌道を歩いていては、ま、その目的は難しい。ほとんどが北山杉で始まり、そのうちに雑木林のようになる。ところどころにミズナラがあり、たくさんの葉っぱを落としている。ホオノキの大木もあった。

←ホオノキの大木

 この日、ここが最終地点。次回は地蔵峠から入るか、谷沿いを詰めてみたいものだ。



ミヤマフユイチゴ

  ・ホウノキの実
  ・ムラサキシキブの実
  ・ドングリ各種
 などを拾った。そう、野イチゴの実がたくさんついていて、皆で味わう。この夏、白山の東麓に行ったとき、目もくれなかったひめしゃら(娘)がたくさん食べた。

ミヤマフユイチゴ→


 帰りに眺めていると、森林軌道に入って川を渡るとき、手前に何やら珊瑚礁のような枝を張り出している木と、向かいの薮にはムラサキシキブの大きな木がなんとも美しい紫の実をたわわに付けていた。演習林事務所の前には、大きなコナラの木がほんとに多くのドングリを落としていた。
 川沿いの沢の奥を眺めていると、ブナらしき幹が見え隠れしていた、そんな風に感じた。確認はできなかったのだが、ブナが生えている、そんな風情を感じたものだ。そして、お土産に「なめこ」を買って帰路についた。

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