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============================= 2005/10/16 = ある朝早く彼は山中のとある谷間の小屋で目覚めた。まだ周囲は闇であった。 枕元にある水筒とタオルを持って小屋の外に出た。谷間の切れた空には都会では 見られないほどの一面の星がまたたいていた。『今日も快晴だ』と独り言を言いながら、 星明かりの中をすぐ前にある小川に行く。家にいる彼の妻と長男、それに長女も、 同じようにすがすがしい朝を迎えられることを願いながら、小川の冷たい水で顔を洗った。 『ほんとにこの小川は不思議だ。山頂が近いのに夏でも枯れることもない。』 と、また独り言をつぶやいた。 小屋の前で愛用のストーブに火をつける。やがて同宿の登山者が起きてきた。 『おはようございます。朝早くからうるさくしまして申し訳けありません。』 『いえ結構ですよ。山は朝早いのが決まりですから、ご遠慮なく。』 彼の古びたザックには大阪市西淀川区の濱岡と記されていた。彼の自宅からは 神戸の六甲山が眺められる。マンションの13階に住んでいるのも、これが楽しみ なのかも知れない。仕事は、産業用の包装資材を扱っている会社に勤め、営業を 担当している。毎日、家から眺められる葛城山系・二上山の麓へ通っている。 小川の水音と鳥の声を聞き、自然の息吹を感じながら簡単な食事を終えた彼は 身支度を整え、うっそうとした山頂への登り道へと入って行った。やがて、その長身の 後ろ姿は見えなくなり、独り言が残った。 『今日は前鬼まで行けそうだ。明日は早く家に帰るとしよう。』 ==============================ぶなばやし== |
主な活動場所
マキノ自然観察倶楽部 http://www.ne.jp/asahi/makino/sizen/
ブナの森を観察することをライフサイクルとしている。
身近な山としては、
赤坂山(滋賀県高島市マキノ町を起点に)/日本海側のブナの森として
奈良・大峰山系(R309行者還林道西口によく出没します)/太平洋側のブナの森として
などです。
ときには、白山、四国の石鎚山、足を伸ばして朝日連峰、飯豊連峰周辺に出向くこともあります。
過去の活動としては、NIFTY SERVE(今の@nifty前身/パソコン通信)の
山のフォーラム(FYAMA etc.)、ネイチャー&バードフォーラム(FBIRD)、
ビジネスマンフォーラム(FBMAN)
などに出入りしておりました。良き時代でありましたなぁ〜。
アウトドアの資格
日本ネイチャーゲーム協会 初級リーダー、CONEリーダー ※あまり活動せず…。
インタープリター養成講座修了/マキノ自然観察倶楽部
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