紫陽花オフ/葉山
2000/7/1

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【概要】

 ずっと神戸の六甲山で続いていた紫陽花オフだったが、場所が変わって葉山で行なわれた。その模様を、@niftyのフォーラム、fwstageで案内された発言から以下、紹介しておきます。結果、集まったのは、今は地元の山くんと神戸からぶんさん、そして大阪から自分の3名でした。参加は少なかったのですが、内容は豪華だったんです。

|- FWSTAGE MES(20):_◆△◇▲_  Off Line PARTY  _▲◇△◆_ 00/06/29 -
|03931/03931 TBC00034 ぶなばやし 今年の紫陽花オフは葉山にて。
|(20) 00/06/29 01:19

 毎年、紫陽花オフというものが行なわれていた。本拠は六甲山らしい。今年も高山植物園では「あじさいフェスタ」として6/17から行なわれていると聞く。例年であればそれに併せてオフが行なわれたに違いない。ところが今年は環境が変わり、リニューアルという情報が入っている。世の中の動きそのものがそんなもの。して、今年は葉山らしい。葉山というと御用邸で有名。今は「まつり」なんて言葉が出せない状況かも知れないが、日本のトップ層と庶民の生活には食い違いは仕方ない。とにかくだ、今年は六甲ではなく「葉山」で紫陽花オフが行なわれる。まずは告知まで。

  集合場所:7/1(土) 10:00 JR逗子駅前
  目的地 :葉山町あじさい公園


【旅立ち/旅はトラブルがつきもの】

 自分は一人、久しぶりのブルートレインを利用することにした。夜行の切符は念を押して調達する必要があるもの。その話題がこれ。

《切符の調達/早くしてね、早くしてあげてね》

 天王寺駅のとある窓口。「サンライズ瀬戸」の切符を頂戴と申し入れ。
 『7/1の0:30ごろのがあるでしょ』
 『7/1の夜ですか?』
 『6/30の夜!』
 『7/1というと7/2の朝に着くことになりますよ』
 『7/1の朝に着きたいの!』

 まったくもう、JRの解釈を講釈してくれと言っているのではない。画面をちょこちょこ動かしたり、サンライズ瀬戸と聞いて時刻表を 見たり、この間に一つの窓口だからして、後ろに列ができる。ま、窓口にはそれなりにしっかりした人がやってほしいもの。時刻表の見方、操作の仕方、手慣れてないと苦情になるわな。

《いざ、久しぶりのブルートレインへ!/なぬ?重なっている?》

 ぶんさんの携帯メールに返答してから乗り込む。すたすたと寝台番号へ。ん?何やら先客の荷物がある。周りの人が荷物でも置いているのかと思いきや、若者がトイレからか戻ってきた。切符の確認。ありゃ、重なっていると乗務員さんを捜しにいく。

 『7/1付けの切符でいいんですよね。これこれしかじかで何とかしてもらえる?』と。

 戻ると別の乗務員さんが、『もう空いていますよ。昨日の切符だったのですよ。どうぞ』。旅にはトラブルが付きもの。慣れているつもりだからどうってことないが、若者は切符の買い方を間違えたのだろうな。

《何やらトラブルらしい…/寝台列車に飛び乗るとは…》

 しもた!ビールを買うのを忘れた!ま、仕方ないかと思っていて、かの乗務員さんを捜したとき、すかさず自動販売機を見つけて1本調達していた。この「あさかぜ」にはラウンジカーが付いている。寝る場所を確保して、ゆるりとここへ向かう。一服もしたいものだと。

 かのラウンジカーに男性客2人。いや、客と言えるかどうか。0時過ぎ、呑んだ帰りの最終電車に飛び乗る時間帯。おそらく大阪駅で京都へ行きたいと飛び乗った模様。

 『京都は止まりません。米原で乗務員の入れ替えがありますのでそこで降りることができます。多くのお客さんが乗っていますので途中では止まることができません』

 これだけで様子は推測できた。いや、間違って乗ることもあらん。しかし、寝台列車に飛び乗るってのは常識外れだと思う。『次は新大阪まで止まりませんと聞いて、それなら京都にも止まるだろうと思っていた』とか…。いやこれ実は、『次は静岡まで止まりません』とアナウンスしていたのね。聞き間違えたらしい。

 乗務員さんがやわら無線電話を持ってきて上司と連絡を取り合う。こういう客があるので駅で降ろしてやってもらいたいとか。そのあと、運賃計算を二人の乗務員が話しながら始めた。そうなるだろうと思っていたら、てっきり。もめ事に(^_^;)。

 『米原までの運賃は払うけど、特急料金は払えない』 『間違って乗ったことには、次に泊まる駅の表示もないし、JRも責任がある』はは、気持ちは分かるが米原で降ろしてもらえるだけましだと思うけど。

《もうすぐ横浜/ちょっと早いぞ!》

 ビール350mlを飲む間にこんなやり取りを聞いていたが、やおら寝床へ。バスは眠れないが電車は寝れるタチ。ぐっすりと寝ていたら、自宅からの携帯コールで目覚める。いや、乗り過ごしたら困るからって話していたら、かけてくれたわけ。

 けど、何やら時間が早い。まだ5時半。寝静まった寝台車中に鳴り響く。でも繋がらないと思ったらトンネルだ。熱海辺りだったわけでしょう。繋がらないからまた鳴り響く。ありゃ、周りの皆さんごめんなさい。後で聞いたら時計を1時間見間違えていたとのことでした。マナーモードでは目覚まし代わりにならないし、便利なようで考えもの。んで、ラウンジカーに陣取りこんな文書を書いていた。なんだかトラブル続きの「旅の始まり」である。


【真面目に鳥見/サンコウチョウだぁ〜】

 初日の7/1(土)は、二子山へ向かう。車で入れるところまで入り、川沿いを歩き始めると、女性の目つきと様子がバードウォッチングそのもの。『何か居ますか?』と聞くと、毎週のようにここに入るらしい。鳥見情報を頂戴する。

 オオルリやキビタキが出るらしい。ふむふむ、なかなかのところらしい。えっ?サンコウチョウが見られる?そりゃ面白い。鳥見心を持って以来、ちゃんと見たことがない。3人の気持ちは、ぐぐっと引き寄せられる。こうなるともう、当面の目的はそれしかない。サンコウチョウってね、姿が美しく、雄が特に尾が長い見事な鳥。自動的に衆議一決。

 その女性にいろいろ教えてもらいながら、前後してゆるゆる観察。当然3人は双眼鏡を持ってきている。自然観察がオフの命題でもある。この日、清掃登山も行なわれていたし、サンコウチョウの巣立ちが近いなんてことで、それなりに人が多い。その筋でも極秘口コミ情報として扱われる内容だ。勿怪の幸い。普段の行ないが良いってことだなや。

 鳥見スコープ組がいる、300mm巨大望遠レンズ持参カメラ組が居る、双眼鏡は全員が持っている、そんな中でじっくりと観察できた。これでもう遠路はるばるやってきた元は取れたというもの。30倍くらいの倍率でのビデオ拡大実況中継には感服。凄いね。我々は双眼鏡を放り出して、食い入るように見入る始末^^;。

 えっ?山は登ったかって? 登りませんデシタ。もう満足しちゃってね〜。清水を汲んでの素麺も食べましたからね、昼食に。


【海も楽しむ/人の温かさに感謝感激】

 7/2(日)朝、どういうわけかキス釣りの釣り船に乗り込む。えっ?雨は降ってなかったのかって? 昨日も今日も雨に遭わず。晴れていることが多いくらい。出かける前の予報とは、ずいぶん違う。

 のんびりと楽しめばいいわと乗り込んだものの、釣果は今一つ。釣れないとなると面子が立たず。てなことで、そのうちにのめり込むこととなった。なんせ隣で男の子が釣り上げてるからね〜。寝不足と体調不良が重なって船酔いしたぶんさんは別にして、山くんと自分は、一服する以外は間を惜しんで取り組みだした。

 釣果はと、ヒメチ、メゴチに目的のキス。もう一つ何だっけ。タイは小さかったので解き放つ。仕掛けが小さいから仕方ないところ。えっ?紫陽花は見たのかって? 見ました。紫陽花を枕に、ぢゃなくてあじさい公園でテント張って寝ましたからね昨日、これもオフの約束。

 二晩続けて海の景色を楽しみ、海の幸をたらふく楽しみ、人と出会い、酒を呑み、なんとも贅沢な旅でした。山くんいろいろありがとう!。


【後書き】

 海と山を満喫できる葉山っていいですね。写真は一枚もphoto-cdにしてないので略しました。確かに葉山アジサイ園にはセイヨウシャクナゲが咲き誇っていました。その場所は西洋の人が館を構えておられた場所だと聞きましたが、眺めは良かったです。サンコウチョウはじっくりと巣立ちを観察できましたし、個人的には大変満足した旅でした。思わず自分の故郷の淡路島の環境を連想したものです。


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