糖尿病の種類について
ご存知ですか?糖尿病には「糖尿病とそれに関連する耐糖能
低下成因分類があるのです。そこで大きく4つに分かれています。
それは、@1型糖尿病、A2型糖尿病、Bその他の特定機序・疾患
によるものC妊娠糖尿病の4つとなります。
@1型糖尿病(膵臓β細胞の破壊。通常は絶対的インスリン欠乏に至る) A 自己免疫性 B 特発性 |
A2型糖尿病(インスリン分泌低下を主体とするものと、インスリン抵抗性が主体で、 それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある) |
Bその他の特定の機序・疾患によるもの A 遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの 1.膵β細胞機能にかかわる遺伝子異常 2.インスリン作用の伝達機構にかかわる遺伝子異常 B 他の疾患・条件に伴うもの |
C妊娠糖尿病 |
@1型糖尿病とは?
インスリンを合成・分泌する膵臓β細胞の破壊がインスリン欠乏の原因とされています。
従来のIDDMはこの型に属するとしています。
また、多くの症例で発病早期に膵島抗原に対する自己抗体(GAD抗体;ICAなど)が証明でき、
膵β細胞破壊に自己免疫機序がかかわっているとなっています。
A2型糖尿病とは?
従来のNIDDMと呼ばれた糖尿病の大部分がこれに属しています。膵β細胞機能はある程度保たれ、
生存のためにインスリン注射が必要になることはまれです。
極端に糖代謝が悪くなったり、感染など合併して糖尿病ケトアシドーシスをきたし、インスリン治療が
不可欠な場合もあります。
また、インスリン分泌の低下とインスリン感受性の低下の両者が発病にかかわっており、この両因子の
割合は症例によって異なります。遺伝的素因に加齢、生活習慣を含む環境因子が加わって発症します。
糖尿病の家族歴を認めることが多く、肥満があるか、過去に肥満歴を有することが多いです。
B特定の原因によるその他の型の糖尿病
遺伝子が同定された特定の機序や、他の疾患や条件(内分泌疾患、膵外分泌疾患、肝疾患、ステロイド
服用)に伴い発症します。
C妊娠糖尿病(GDM)
妊娠中に発症、もしくは初めて発見された耐糖能低下をいいます。すでに糖尿病が明らかで妊娠した症例は
これに含みません。
<参考文献>
1.糖尿病治療ガイド2000 日本糖尿病学会編(文光堂)