夜の子供たち

 
著者 ダン・シモンズ
訳者 布施由紀子
出版社 角川書店
読破期間
 
角川の回しもんじゃなかろうかと言うくらい角川の本が続きますが、後ろの本の紹介見て買った一連の本なので勘弁してくださいね。(それにしても最近は角川の本に当たることが多いなあ。波長が合っているのかもしれない。)

この本もまたまた傑作です。夜の子供たちってのは(多分)元祖ドラキュラ(ヴラド・ツェペシ公)の子供たち(妾等の子含む)ですね。ヴラド・ツェペシ公は実在の人物な訳ですが、実は彼の特殊な遺伝子?的特徴(吸血ですね(^_^;;))がエイズウィルスに利くって話だそうです。とにかくおどろおどろしいドラキュラに現代の分子生物学的な解釈を与えたところがこの話のミソですね。

タネを明かすといけないのでちょっとぼかした言い方になりますが、この話の主人公は実は誰かって事が結構物語の大どんでん返しに重要な意味を持ってきますね。結局全ての登場人物は彼?の手のひらで躍らされていただけって話が何とも痛快ですね。 (ちなみに私はすっかり「彼」の立場に立ってしまってますが。)

結構エグく描かれているドラキュラの性格ですが、私、ドラキュラも結構好き(^_^;)なので、なかなか楽しめましたね。

それでは皆さん、がんばって「彼」に立ち向かう気持ちで、この本を読んでみてください。


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鈴木祥一 最後まで目が離せない。(^_^;)

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