「家族の晩餐」
十六夜咲夜です。こんばんは。
紅魔館というお屋敷でメイド長をしております。
皆さんは「スペルカード・ルール」をご存知?
お話はスペルカード・ルール制定から始まります。
えーと
「スペルカード・ルール」は、いくつか存在する決闘のルールのうちのの一つ。
絶えず争いが繰り返されるように生み出されたもの。
そうしないと幻想郷では妖怪が力を失ってしまうから?
だそうよ。
妖怪っていうのも難儀なものねえ。
それにしても、
私自身も一応スペルカード・ルールが存在する前後の幻想郷を知っているけど、
この短期間でこれほど浸透するとは思わなかったわね。
おかげでこの幻想郷では、わりと日常的に妖怪たちが面白おかしく大小異変を起こすようになったみたい。
以前と比べると人と妖怪の距離が近くなったって言うし、
私からみたところではわりと上手く行ってる規律よね。
美しいのがいい、なんていうのがウケたのかしら。
とはいえ、妖怪による異変はそれ自体が人の生活を犯す危機であることも多いらしくて、
不満のある人たちも結構要るって聞くわ。
私もさっきそれそのものをぶつけられてきちゃったし。
・・・
まぁ…、あんまりヒョイヒョイ空跳ぶもんじゃないわね…。
レミリアお嬢様の気まぐれは博麗霊夢と霧雨魔理沙によってアッサリ解決されたけど、
フランドール様の"おいた"には私たち以上に頭を悩ませている人も居るようね。
紅魔館の外壁が吹っ飛ぶ程度で済めば、美鈴が悩めばいいだけだけど。
フランドール様の
「興味」
とはそろそろ真剣に向き合わないといけない時期かしら?
お嬢様のお望みはこの幻想郷に在る事。
ここからはじき出されるわけにはいかないし、
そのための多少の心労は覚悟してもらわないとね、美鈴に。
あら、美鈴、何か言いたいことがありそうね。
せっかく同席してるんだから何か喋ったら?
・・・
そう?機会が有るのに押し黙ってるのは損よ?
まあ、紅魔館のお嬢様方にはスペルカード・ルールの存在が良かったのかもしれないわ。
争い、他者の領域を犯せば懲罰を受け、場合によっては存在を禁じられる。
そんなことを回避して、
幻想郷に紅魔館なんて代物を設置できちゃったのは、
あの時期だからこそ出来た一つの
奇跡
ってやつなのかもしれないわね。
あら、お時間ですか。
また近いうちにお会いしましょう。
ではまた。
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