○三十路からの日本経済学入門

その2 不動産屋への道(2)(1998.2.26)

 不動産業の最も一般的な業務は媒介(仲介)。不動産を売りたい人と買いたい人の仲立ちをし、契約が成立すると売買価格に対して一定の割合で手数料を請求することが出来る。(売主、買主それぞれに対して請求出来る。どちらか一方の”客付け”をした場合、”片手”あるいは”別れ”といい、両方を”客付け”した場合”両手”と言う。)これが不動産屋の収入である。当然、売りと買いの双方の客を多く持っている不動産屋は自分の客同士を結びつけての契約を取りやすい。しかし、中小の業者が多いこの業界ではなかなかそううまくも行かない。そこで、それぞれ手持ちの物件情報をやり取りして客に紹介する事になる。その情報公開の場の1つに”レインズ(不動産流通標準情報システム)”と呼ぶものがある。パソコンやファックスを通じて物件情報を検索出来る。システムとしては建設省もからんでいるだけあってよく出来ているのだが、本当に良い物件は業者自体があまり公開したがらないということ、9:30〜19:00という時間帯での稼動の為、使いにくいという欠点がある。一般消費者(エンドユーザー)向けバージョンがインターネット上にある。検索条件として入力出来る項目が業務用に比べて少ないため絞込みが難しいが、ぜひ一度のぞいて見てください。

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