○プレステ2(2000.4.3)
3月始めにプレイステーションの次世代機が発売になり、マスコミはこぞって取り上げた。中には”プレステ特需”とばかりにこれで多少景気も上向くかの様な言い方をしているものもある。確かに機のスペックや価格には驚かされ、ソニーの技術や戦略には流石と関心させられるし、製造業、ソフトウエア業界には波及効果もあるだろうが、所詮ゲーム機なのである。
ゲーム機自体には何の生産性もない。それを享受する側は、時間と金銭を消費するのみだ。多少のストレス解消には役に立つのかもしれないが、寝不足や神経の疲労等、生活の弊害になると思われる事も多い。
果たしてそんなものにうつつを抜かしている余裕がこの国にあるのか、はなはだ疑問を感じる。しかしながら数日間で百万台ものゲーム機が売れているのが現実だ。
”プレステ騒動”には良くも悪くも確かに現代日本が良く表れている。古より勤勉で器用な日本人。その一方で高度経済成長、バブル経済を経て、日本人は快楽第一主義となっていったのかもしれない。
プレステ2がゲーム機にとどまらず、端末機となり社会にネットワークが構築された時こそ、真の”プレステ革命”と言えるだろう。